耳鳴りに困っている人は多いです。
かくいう私もそのうちの1人なわけですが、残念ながら耳鳴りを明確に治療する方法はありません。
そこでTRT(Tinnitus Retraining Therapy)療法という耳鳴りに慣れて、上手に耳鳴りと付き合っていきましょうという方法があります。
耳鳴りの治療でこのTRT療法を行なっている病院も調べればすぐに出てきます。
耳鳴りで困っていてTRT療法って興味あるけどよくわかんない!という方はぜひ参考にしてください!
TRT療法の概要
TRT療法のTRTとはTinnitus Retraining Therapyの略称で直訳すると再訓練療法という感じですね。
どういった治療かというと、耳鳴りについて理解を深め、耳鳴りに対する感受性を改善しましょうという方法です。
いや、ようわからん!となりますよね。
具体的にはどういうことをするかというと
- 耳鳴りに関する説明をしっかりと受けて、耳鳴りがどういうものかを知る
- ノイズを利用した治療で耳鳴りに慣れる
ということをしていく治療になります。
しっかり耳鳴りを理解したうえで音響療法をしましょうという感じですね。
耳鳴りについて学ぶ理由
TRT療法ではまず耳鳴りについてしっかりと学ぼうというところからスタートします。
耳鳴りについてなぜ勉強するかというと、耳鳴りは不安やストレスというものに影響を受けます。
特に耳鳴りの苦痛度が高い人は、耳鳴りの音は危険な音だと認識しやすいです。
その結果余計に耳鳴りが気になり、ストレスや不安からさらに耳鳴りが酷くなるという悪循環に陥ります。
そのため、耳鳴りについてしっかりと理解して耳鳴りに対してネガティブになりすぎないようにするという方法になります。
ノイズを聞く理由
TRTはカウンセリングに加えてノイズを聞いて耳鳴りに慣らすということも行います。
これは音響療法と同じなのですが、ノイズを聞いてなぜ耳鳴りに慣れるのか疑問ですよね。
どういうことかというと、耳鳴りの音が鳴っているところに一緒にノイズを聴かせます。
その時、ノイズは耳鳴りの音よりも少し大きくなるような音量にします。
そうすると相対的に耳鳴りの音は小さく聞こえますよね。
例えば家族でレストランにご飯を食べに行って、そのお店のBGMの音が結構でかいとします。
そうすると家族と会話する時、話し声って聞き取りづらいじゃないですか。
ノイズがBGM、耳鳴りが会話だとすると注意して聞かないと会話って聞き取りにくいですよね。
このようにノイズを使って耳鳴りから意識を遠ざけるという方法で耳鳴りの音が徐々に気にならなくなるように慣らしていくんです。
TRT療法はこの、2つのアプローチから耳鳴りを治療していく方法になります。
このノイズを聞いて耳鳴りに慣れましょうという方法は音響療法でも行うのですが、音響療法は音を聴いてひどい耳鳴りを和らげる 音響療法についてという記事で紹介しているので参考にしてください。
その他耳鳴りの治療法も耳鳴りの治療法は原因により様々 それぞれの対策方法という記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
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