聞こえているのに何を言っているかわからない APD(情報処理障害)とは

APD
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あなたはAPD(情報処理障害)という障害を知っていますか?

日本ではあまりメジャーではありませんが、広い意味で難聴に分類される障害です。

このAPDの特徴は音は普通に聞こえるのに相手が何を言っているのか理解できないというものです。

普通に聴こえる人からしたら訳がわからないと思いますが、音としては聞こえているのに言葉として認識できないのです。

症状としてもメジャーではないので、あまり知られておらず、人知れず悩んでいる人と多いのではないでしょうか。

そんなAPD(情報処理障害)とはどんなものなのかみていきましょう。

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難聴とAPDの違い

APDとは情報処理障害といい、広い意味で難聴に含まれます。
特に欧米では割とメジャーですが、日本ではあまり認知されている障害ではありません。

特徴としては、音が聞こえるのに言葉などの音での情報が文字に比べると圧倒的に理解しにくいというものです。

APDは通常の難聴と症状としては似ていますが、大きな違いとして聴力検査(純音検査)では異常が出ないというところにあります。

通常私たちが健康診断などで行う聴力検査が純音検査です。

ある特定の周波数の音がどのくらいの大きさで聞こえるかを測定するものですね。

APDだと音は聞こえているので、この聴力検査では異常が見られません。

そのため、相手が何を言っているのかわからなくても聴力検査をしても問題ないということで戸惑う人も多いと思います。

通常の難聴であれば、この純音検査にも異常が現れるのでわかりやすいですが、APDはここでは何も異常が現れないので難しいですね。

聞き取りの能力というのは聴力と脳の機能が関係しています。

聴力が落ちて聞き取り能力が落ちている状態が難聴
脳の機能が落ちて聞き取り能力が落ちている状態がAPDというわけですね。

ちなみにANSDという難聴とAPDのハイブリッドな症状もあります。

APDの主な症状

APDの主な症状は基本的に難聴の症状とほとんど同じです。

違いは純音検査に引っかからないというところぐらいですね。

POINT
  • 聞き返しや聞き間違いが多い
  • 雑音が多い環境だと聞き取りができない
  • 口頭で言われたことをすぐに忘れたり、理解できない
  • 早口や小さい声は聞き取れない
  • 話が長いと最後まで聴いていられない

といった症状が挙げられます。

難聴の方も同じような症状が当てはまりますね。
そのため難聴を疑うのですが、聴力検査では異常が見られないので、戸惑うわけですね。

APDだと具体的にどんなことに困るのかなどAPDの症状と具体例 まとめという記事にまとめているので、ぜひご覧ください。

APDの診断方法

APDは難聴と違い、聴力検査では引っ掛かりません。
ではどのようにAPDだと判断すればいいのでしょうか。

APDの診断方法は通常次のような流れになります。

  1. 基本的な聴力検査
  2. 電気生理学的検査
  3. 聴覚認知検査
  4. 視覚認知検査
  5. 知能、言語発達などの検査
  6. 心理面などの問診

それぞれの検査がどのようなものなのかについてはAPD(情報処理障害)の診断・検査方法という記事をご覧ください。

実は子供の7%がAPD

APDは日本ではあまりメジャーな障害ではありませんが、なんと子供のおよそ7%がAPDです。

しかもAPDの子供の半数以上は自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥多動性障害(AD/HD)を併発しています。
また、複数の言語環境下にある場合も言語の混乱が生じて似た症状を発症する場合があります。

子供は言葉を覚える天才ですが、まずは母語の基礎をしっかり作った後からでも第二言語を学ぶのは遅くないと思います。
早くから言葉を学ばせてネイティブのように英語が話せれば!と考える親御さんも多いと思いますが、早ければ早いほどいいわけではないということも理解しておいてほしいですね。

このようにあまりメジャーではありませんが、APDは多くの子供がなっている可能性があります。

APD(情報処理障害)という障害があるということを知っているだけでも対応が全然違うと思うので、ぜひ頭の片隅にでも留めておいてください。

最後にAPDについて、もっと詳しく知りたい!という方は、是非こちらの本を手に取ってみてください。
私もこの本で勉強させてもらいました。

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