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耳からの情報に弱い 発達障害によるAPDについて

APD
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APDとは音は聞こえているのに相手の言っていることが理解できないという症状で、難聴の一種とされています。

そんなAPDを引き起こす要因もいくつかあり、その中でも特に発達障害が原因で起こるAPDについて詳しく見ていきたいと思います。

APDの原因については大人のAPDは4タイプ それぞれのタイプについてで詳しく紹介しているので参考にしてください。

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APDで一番多い原因が発達障害

APDの原因はいくつかありますが、大人のAPDで一番多い原因がこの発達障害です。
特に発達障害だと気づかずに大人になり、仕事をする状況になってから気付くということもあります。

発達障害は知能が遅れているという状態でなく、得意なことはとことん得意ですが、苦手なことはからっきしダメという症状です。
そのため、能力にムラがあるんですね。

発達障害の人の特徴として次のようなものがあります。

  • メモを取るのが苦手
  • 聴き間違えが多い
  • 話が長くなると内容がわからなくなる

どれもAPDの症状と似通っています。
そのため発達障害もAPDの要因の一つだと考えられています。

発達障害の種類

発達障害とひと口に言っても3つの種類があります。

  • ASD(自閉症スペクトラム障害)
  • ADHD(注意欠陥・多動性障害)
  • LD(学習障害)

それぞれがどのような症状でなぜAPDの原因となるのか確認してみましょう。
ちなみにこれら発達障害でのAPDを理解するうえで、会話を理解するためのプロセスを知っておくとわかりやすいです。
音が聞こえるだけでは理解できない 会話を聴きとるための5つの要素とはという記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ASD(自閉症スペクトラム障害)

ASDは自閉症スペクトラム障害と呼ばれます。
相手の会話のニュアンスから感情を読むのが苦手なので、自分の会話のなかで抑揚などを付けるのが苦手です。

たとえば「ふーん」という相槌にたいして、納得している「ふーん」なのかちょっと小ばかにしてる「ふーん」なのかの区別がつきません。

またマルチタスクが苦手で、会話の途中で何か気になることがあるとそちらに気を取られて話の内容をまったく聞いていないということがあります。

そのため、まったく話の内容を理解できないのではなく、意識が逸れて会話の中にわからない箇所が出てきます。
その結果、コミュニケーションがうまく取れないという症状が起こります。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは注意欠陥・多動性障害と呼ばれます。
聴き間違えや見落としが多いのが特徴です。

はっきりと発言してあげないと聞き取りにくいという特徴があります。

APDは聴覚の情報処理障害なので視覚からの情報、たとえば文字などで情報を補うことができます。
ですが、ADHDの場合は目からの情報も見落としが多くてあまり情報を補えないという点が問題です。

ですが、ADHDの場合は薬もあり、もしその薬が合えばAPDの症状を和らげることも可能です。

LD(学習障害)

LDは学習障害と呼ばれます。
LDを持っている人すべての人がAPDというわけではありません。

LDは読む、書く、聴く、計算・推論するのうちどれかが極端に苦手という状態を言います。
そのため、たとえば聴くが苦手な場合、APDの症状が現れます。

これは幼少期に言葉の発音が苦手で、脳がしっかりと音を覚えていないことが原因と考えられています。

発達障害タイプの対処法

発達障害タイプの人の場合、まずは自分が発達障害なのかを理解して、自分の特性を知ることが大切です。

そのうえで障害を受け入れて、たとえば文字での情報を増やしてもらう。
仕事の指示は言葉ではなく、メールで送ってもらうといった対応をしてもらうように努めるべきです。

また、ADHDの人の場合部屋の反響音が注意力などをそぐ可能性があります。
そこで部屋の音環境を吸音材などを使って整えると、落ち着いて聞き取りやすくなることもあります。

よく幼稚園や保育園でも吸音材を部屋に使って、音環境を改善するという取り組みが行われていますね。

防音は聞いたことあるけど吸音ってよくわからないという人も多いと思います。
そんなかたは外と内への音環境への配慮 防音と吸音の違いについてで紹介しているので、ぜひ吸音について理解し、部屋の音環境を整えてみてください。

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