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インプラント型補聴器(Baha)とは 骨伝導で音を伝える埋め込み式の補聴器

補助器具
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一時期イヤホンでも骨伝導という方式が流行りましたよね。
補聴器にも骨伝導方式というものがあります。

補聴器の骨伝導は手術を行い、頭蓋骨にインプラントを埋めてそこに補聴器をセットし頭蓋骨からの振動で音を伝えるという方式になります。

そんなインプラント型補聴器について、詳しく見ていきましょう。

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インプラント型補聴器の特徴

インプラント型の補聴器は骨伝導で音を伝えて聞こえるようにしましょうという補聴器です。
通常の補聴器は気導という音を耳に近いところから、その人が聞きやすい音に変換、増幅して聞こえやすくするのとは根本的にやり方が違います。

そのため、初めのうちは骨伝導に慣れておらず違和感をおぼえることもあります。

このインプラント型補聴器は他の補聴器とは違い、本体から音が出ることはありません。

通常の補聴器は耳に入れたり、引っ掛けたりして使うのに対してインプラント型は手術をして頭蓋骨にねじを埋め込みます。
歯のインプラントを頭につけるイメージですね。
このインプラントに本体をカチッととりつけて使っていきます。

インプラント型はBahaと標記されますがこれはBone anchored hearing aidの略となっています。

インプラント型補聴器を使うための手術

インプラント型補聴器は頭蓋骨にねじを埋め込む手術をする必要があります。

手術までするなんて、大がかりだし怖いしお金もかかりそう!というイメージがあると思います。
Bahaの手術はそんなに大掛かりなものではありません。
海外では日帰りで終わることも多く、日本でも入院期間は比較的短くて済みます。

また、手術も本体自体も保険の適応となっています。

Bahaはだれでも手術ができるかというとそういうわけではありません。
手術ができる人は次の条件を満たしている人です。

  1. 両耳難聴である
  2. 外耳道閉鎖症、耳硬化症、真珠種、耳小骨奇形のどれかで、手術を受けてみたけど改善が見られない場合
  3. 両耳、もしくは少なくとも片耳の聴力が45dB以内
  4. 18歳以上であること(15~17歳は保護者の同意があれば可能)

インプラント型のメリット

それではインプラント型補聴器のメリットは何でしょうか。
メリットとして考えられるのは次の点ですね。

  • 耳をふさがないので蒸れたりする心配がない
  • 骨伝導なので、外耳や中耳に問題があっても聞こえる

インプラント型最大のメリットは何と言っても振動で直接蝸牛を刺激するので、外耳や中耳に問題があってもすっ飛ばして音を聞くことができる点ですね。

そのため、鼓膜などに問題があってもしっかりと音を聞くことができます。

インプラント型のデメリット

それではインプラント型のデメリットはなんでしょうか。
考えられるのは次の点です。

  • 高度難聴以上では使えない
  • 手術後すぐに使えるわけではない
  • 小さい子供は使えない

手術の要件にもありますが、18歳以上でないとそもそも手術が受けられないので小さい子はインプラント型補聴器を使うことができません。
また、手術後3か月はインプラントがしっかりと固定されるまで待つ必要があるので使えないのもネックですね。

45dB以内の聴力が残っている必要があるように、高度難聴などの重い難聴の人も使うことができません。
難聴の症状が重くなると、補聴器の出力を大きくする必要があり、骨伝導の場合は振動が強くなりすぎてがたがたして全然使い物にならなくなるということが起こります。

インプラント型補聴器が向いている人

通常補聴器を検討するうえでみんながこのインプラント型が候補に入ってくるわけではありません。

外耳や中耳に障害があり、難聴になっている人でかつ成人していることが求められます。

基本的にインプラント型の補聴器を使う人は原因が限られているので、全員が使えるわけではないと認識しておいてください。

インプラント型補聴器のメーカー

あまりこういうインプラント型の補聴器というものは見たことがある人が多くないと思います。

インプラント型補聴器は日本ではコクレアという会社のものしか認可されていません。

もしインプラント型補聴器を検討したいという場合、ぜひコクレアのホームページもご覧ください。

インプラント型以外にもいくつか補聴器には種類があります。
補聴器ってどんなものがあるの? 種類と特徴を知ろう“でいろいろな種類の補聴器を紹介しているのでぜひご覧ください。

他の種類の補聴器について

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