障害は遺伝するのか 簡単な遺伝の仕組みについて

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あなたがなんらかの障害を持っていた場合、その障害が子供に遺伝するのか
これはものすごく気になることだと思います。

私の妻も中度の感音性難聴です。

そのため、子供ができたときに難聴は遺伝するのか
ということをものすごく心配していました。

結果的に息子が無事に産まれましたが、難聴は遺伝していませんでした。

遺伝する難聴と遺伝しない難聴

この違いは難聴を引き起こしている遺伝子の変異が優性なのか、劣性なのかによります。

優性遺伝の場合は子供に遺伝してしまうでしょう。
では劣性の場合子供に遺伝しないかというと、実はそうではありません。

また、あなたとパートナーがなにも障害を持っていなくても子供が障害を持って産まれてくる可能性もあります。

そんな遺伝の仕組みについて、簡単に説明したいと思います。

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子供に遺伝するかは両親2人の遺伝子を調べないとわからない

あなたが何らかの障害を持っていた場合、それが先天性のものでも子供に遺伝するかはわかりません。

もしご両親のどちらかが同じ障害を持っていた場合、あなたの障害は優性遺伝の可能性が高いので子供に遺伝する可能性も高いでしょう。

しかし、ご両親のどちらにも障害がない場合、その障害を引き起こしている遺伝子は劣性遺伝の可能性があります。

そうなると、あなたとパートナーの両方の遺伝子に変異があると子供に遺伝します。

例えば難聴の場合、先天性の難聴と後天性の難聴があります。
先天性とは、産まれた時から持っている障害
後天性とは、生活をしている中での環境要因によって引き起こされる障害です。

遺伝というと先天性のものを想像しがちですよね。

ですが、後天的なものも遺伝によってなりやすい、なりにくいがあります。
騒音性難聴のなりやすさ
がんのなりやすさ
ハゲ
etc...

色々な要因がこの遺伝によって決まります。

優性遺伝の場合、子供に遺伝する可能性が高く
劣性遺伝の場合、両親2人ともに変異があると遺伝すると先ほど書きました。

遺伝病は家族に誰もそのような病気をもっている人がいなくても、突然変異などで誰もがなる可能性を持っているのです。

私の妻は、難聴の遺伝を心配して遺伝子検査を受けました。

その結果は、やはり難聴に関係している遺伝子にいくつかの変異が見られるもののすべて劣性の遺伝子ということでした。

つまり遺伝するのか、遺伝しないのかというのが最大の論点ですが

先生の結論は
"遺伝するかもしれないし、遺伝しないかもしれない"

なんと無責任な!!と当時は私も思いましたね。

しかし、先ほど言ったように劣性遺伝の場合、妻の変異している劣性の遺伝子と同じ遺伝子に私にも変異があれば、子供に遺伝するかもしれないのです。

私は遺伝子検査を受けていないので、遺伝しませんとは言えないんですね。

もし私が遺伝子検査を受けていたとしても、きっと先生は
"先天的に難聴を発症している可能性は低い"
ぐらいにしか言えなかったと思います。
なぜなら突然変異というものがあるからですね。

しかも妻は難聴に関係する遺伝子しか検査をしていないので
もしかしたら息子は難聴ではなく、目が見えなかったかもしれないし、五体満足じゃなかったかもしれません。

ここで大事なのは、私たちは全員必ずなんらかの遺伝子の変異を持っているということです。

みんな必ずです。

すべての遺伝子が正常な人というのは存在していません。
どんな人でも数個~数十個は変異があるのです。

それがたまたま組み合わせが悪く、子供に遺伝し病気を発症してしまうのです。

よく、子供に障害があると自分を責めてしまうお母さんがいます。

この気持ちは私もすでに父親なので少しはわかるつもりです。

しかし、自分を責める必要はありません。
それよりも、もし子供に障害があったらその子供にできることを考えてあげてください。

遺伝子診断をしてあげれば、病気の程度の予測や進行性、合併症の有無、症状にあった治療法や予防の情報を得ることもできます。

難聴のお子さんを持つお母さんとお話をさせていただく機会も多いですが
前向きな方が非常に多く
おじいちゃん、あばあちゃんになったら耳が遠くなるし、目も見えなくなる
それがちょっと早まっただけと情報収集を熱心にされています。

もちろんみんながみんな、そんなに前向きになれるとは思いませんが、遺伝は確率論で自分になにかできたかというと、なかなかそれは難しいのです。

あまり自分を責めてほしくはありませんね。

遺伝については、産まれてくるまでわからないということです。

最近は遺伝子の検査キットも自分で買えますよね。

GeneLifeなんかは割と有名です。

自分がどういった病気に遺伝的になりやすいか、などがわかるので今後の対策がたてやすなるのでおすすめです!

子供がどういった病気になりやすいかを把握することもできます!

 

遺伝子とは体を作る設計図

先ほどから、遺伝子遺伝子言っていますがそもそも遺伝子とは何かというところですね。

遺伝子とは簡単にいうと体の設計図です。
人間の体は2万から2万5000個の設計図でできているのです。

変異とは、この設計図が書き換わってしまったものをいいます。

先天的な難聴を例に遺伝子と変異について説明しますね。

子供は両親から2枚の設計図をもらいます。
優性の遺伝子はメインの設計図
劣性の遺伝子はサブの設計図だとします。

例えば、メインの設計図が書き換わってしまっている場合、その設計図に従って体が作られていきます。
すると耳の中の一部が本来作りたかった形と違う形に出来上がってしまいました!
これではちゃんと音を脳に届けることができません!
というのが優性遺伝により先天性の難聴です。

2枚のサブの設計図を見て、どっちの設計にするか考えた末にどちらか一方を選びますよね。
この2枚のサブの設計図が2枚とも書き換わってしまっているとどちらを選んでも、作りたかった体とは違う形になってしまいます。

劣性の遺伝子が両親ともに変異があるとはそういう状況です。

遺伝子のどこに変異があるかによって、体のどこが正常に機能していないかが変わります。
そのため、遺伝子の種類によって障害の症状や程度が違ってきます。

 

難聴に関係する遺伝子は100種類前後

遺伝子とは体を作る設計図で、その遺伝子によって体のどの部分の設計図なのかが違います。

難聴に関係する遺伝子は100種類ほどあるといわれていますが、これは耳を設計している遺伝子がおよそ100種類ほどあると言い換えることができます。

この遺伝子がどの部分の設計図なのかによって、難聴の症状が変わってきます。

先天性難聴は1000人に1人の割合で発生します。
これは他の先天性の症状よりも頻度が高いです。

そのうち、半分は遺伝子が関係しているといわれています。

さらに先天性の難聴だけではなく、老人性、騒音性、突発性難聴などの後天性難聴も遺伝子が関係しています。

遺伝子診断を行い、どの遺伝子が変異していることで起きている難聴かがわかれば、難聴になる時期(先天性か後天性か)や重さ、進行しやすいかなどもわかるかもしれません。

 

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