日本ではまだまだ認知されていないのがAPD(聴覚情報処理障害)です。
音は聞こえるのに言葉が理解できないという症状で、なかなか子供のうちにAPDだと気づくことは難しいです。
大人になって仕事を始めてから支障をきたすことが多く、そこではじめておかしいぞと気づくわけですね。
もし自分がAPDだと診断された場合、どのように対応すべきかを見ていきましょう。
聴くトレーニングを行う
残念ながらAPDには明確な治療法はなく、根本的な解決法は見つかっていません。
ただ、聴くトレーニングをすることで症状が軽くなることがあることが分かっています。
特にトレーニングの意欲が高い人は聞き取りに自信がついて、症状が軽くなりやすいです。
具体的に聴くトレーニングとはどういうことをするかというと、コミュニケーションをたくさんとるということになります。
初めから自転車に乗れたっていう人はほとんどいないはずです。
練習をして自転車に乗れるようになりましたよね。
聞き取りも実際に会話をすることで練習をしていきます。
ずっと寝たきりになっていると足の筋肉は弱くなってしまいます。
聞き取れないことでコミュニケーションを取らないでいると聞き取りの能力も弱くなってしまいます。
そのため、会話を増やして練習をして聴く力を鍛えていきます。
こうすることで聞き取れなかった言葉を推測したりできるようになります。
APDに有効! 使わないと能力は低下する 聴くトレーニングの方法という記事で、聞くトレーニングの方法を解説しているので参考にしてください。
環境を整える
APDの改善はトレーニングだけではなかなかうまくいきません。
そのため、なるべく聞き取りやすい環境を作れるように職場に配慮してもらったりすることも必要になるでしょう。
APDにはタイプがいくつかありますが、どのタイプでも周りが騒がしい状態では会話を理解するのが難しくなります。
家の場合は家族との団欒時にはテレビの音を小さめにしておく
椅子の足にはカバーをつけて音が小さくなるようにするといった生活音を減らす工夫が必要になります。
また部屋では音が反響してしまうので、吸音材を使って残響時間を少なくするというのも手です。
オフィスで仕事の話をする時にも、話をする時にはゆっくりはっきりと話してもらう、大事なところは繰り返してもらうと言ったことをお願いしたり、大事な話をするときは静かなところに移動すると言ったことも大切です。
周りができるAPDのための環境づくりとはでどのような環境がAPDの人でも聞き取りやすいかを紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
音声情報を文字情報に置き換える
APDの場合、耳からの情報に弱いという問題はありますが、目からの情報は問題なく認識することができます。
もちろんADHDなど、目からの情報も早とちりで間違って受け取るということはありますが、ないよりもはるかに情報の保証がされます。
そのため、自分でかんたんにできる対策として、ボイスレコーダーを使ったり、音声を文字に起こしてくれるアプリを使うという方法があります。
これなら周りに求めるだけじゃなくて、自分でもできる対応なので負担もかけませんしね。
音声を文字に変換してくれるアプリは筆談よりも簡単! スマホの音声文字変換アプリまとめという記事でいろいろな種類を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
そもそもAPDって何なのかよくわからない!というあなた。
APDについては聞こえているのに何を言っているかわからない APD(情報処理障害)とはという記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
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