子供のAPDと大人になってからのAPDはタイプが異なります。
大人になってからのAPDは主に4つのタイプに分けることができます。
- 脳損傷
- 発達障害
- 認知的な偏り
- 心理的な問題
です。
それではこれらのタイプについて詳しく見ていきましょう。
そもそもAPDってどんな症状なの?というあなた!
聞こえているのに何を言っているかわからない APD(情報処理障害)とはという記事で詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
脳損傷タイプ
脳損傷タイプの原因は、言わずもがな脳の損傷となります。
たとえば脳梗塞や脳出血により、脳の音を認識する回路にダメージがある場合に起こります。
脳損傷では片耳だけがダメージを受ける場合と両耳にダメージを受ける場合の2つがあります。
片耳の場合は聴力検査でも言葉の聞き取りでも問題なく聞き取れます。
ですが、両耳の場合は相手の言葉が外国語を聞いているようで話している内容がまるで分らなくなってしまいます。
もしかしたらあなたは中国語がわかるかもしれませんが、例えば中国人に猛烈に中国語で話しかけられても相手が何を伝えたいのかわかりませんよね。
でも確かに相手は何かを話していて、その話している声を聴くことができますよね。
APDは日本語もこういう状態になってしまいます。
このように両耳にダメージがあり、相手の話がまったく理解できなくなることを語聾(ごろう)といいます。
まったく音が聴こえない人を聾(ろう)といいますが、言葉が全く理解できないという意味で語聾と言われますね。
また、片耳だと検査をしてもまったく問題ないといいましたが、問題ないのは片耳ずつで音を聞いた場合になります。
もし片耳にダメージがある場合、両耳それぞれで別の言葉を聞いて左右で何と言っているか確認するとダメージのある方の耳はほぼ間違いなく聞き取ることができません。
そのため、いろいろなところから話し声が聞こえるような状況になると、途端に何を言っているのかわからなくなってしまいます。
特に雑音があるところでの電話が苦手になります。
脳損傷とAPDについて脳損傷によるAPD 聞こえは脳が大事という記事で詳しく説明しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
発達障害タイプ
一番多いタイプがこの発達障害のタイプです。
発達障害とは脳の能力の成熟度がバラバラで得意なことと苦手なことの能力差が極端に大きくなってしまいます。
好きなことにはものすごく集中するけど、興味ないことは一切やらないっていうのがよくありますよね。
そして発達障害の人の多くは耳からの情報に弱いという特徴があります。
発達障害があると聞こえてはいますが、それを保存しておくことが苦手な傾向にあり、それがAPDとして現れると考えられます。
発達障害とAPDの関係について耳からの情報に弱い 発達障害によるAPDについてという記事で詳しく紹介しています。
ぜひあわせてご覧ください。
認知的な偏りタイプ
認知的な偏りとは不注意だったり、記憶力が弱いということを指します。
相手の話を理解するためには相手の話をしっかり聞いて、相手の話を理解して一時的に記憶するということが必要になります。
会話を成立されさせるためには、この理解して記憶した相手の話から自分が話す内容を組み立て口に出すという作業が必要となります。
そのためこのタイプは
- 相手の話をそもそもしっかりと聞くことができないタイプ
- 相手の話した内容を短期的に記憶しておくことができないタイプ
のふたつがあります。
認知的な偏りとAPDの関係については相手の話を集中して聞けない 認知的な偏りによるAPDについてという記事で詳しく説明しています。
ぜひこちらもご覧ください。
心理的な問題タイプ
ストレスなどの心理的な問題がAPDの原因となることもあります。
過度なストレスが耳にきてしまった、体からのSOS信号みたいなものですね。
例えばすごい気になることがあると心ここに在らずという感じで上の空で話を聞いていたりしますよね。
常にその状態に違いとも言えます。
このようにひとくちにAPDと言っても原因は様々です。
特に先天的な特性である発達障害のタイプと認知的な偏りタイプ
後天的な要因でAPDの症状が現れるのが脳損傷と心理的な問題のタイプです。
このように自分がどのタイプのAPDなのか特性を知っておくだけでも、相手に自分の症状を説明しやすいので相手にも理解してもらいやすいですね。
ストレスとAPDについてはストレスで聞き取りが出来なくなる 心理的な問題によるAPDという記事で詳しく説明しています。
ぜひ参考にしてください。
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