普段何気なく話を聞いて相手と会話をしている私たちですが、相手の話を理解するのに必要なことが5つあります。
- 相手の話に集中する
- その言葉を知っている
- 記憶する
- 推測する
- 脳が覚醒している
そのどれかがかけてしまうと会話の内容を理解できなかったり、相手が言っていることを理解するまでに時間がかかったりしてしまいます。
ただ、音が聞こえていれば相手が言っていることを理解できるわけではないんですね。
ではそんな会話を理解するための5つの要素を確認していきましょう。
話を聞いているのは耳ではなく脳
私たちは普段いろいろな音を聞いて生活しています。
音を聴いているのは耳だと思っていますが、実際に私たちが音を音として理解しているのは脳のおかげです。
耳というのは音を集めて電気信号に変えるためのところなので、要はマイクみたいなもんですね。
その耳から入ってきた音が何なのかを整理しているのが脳になります。
つまり音が聞こえるだけでは、それが何の音なのかが理解できません。
話を理解するためには、脳がしっかりと相手が話した内容を処理してあげないといけないんですね。
話を理解するのに必要な5つの要素
私たちが話を理解するために必要な5つの要素は次の通りです。
- 相手の話に集中する
- その言葉を知っている
- 記憶する
- 推測する
- 脳が覚醒している
それぞれ詳しく見ていきましょう。
相手の話に集中する
この世界はいろいろな音であふれています。
例えば朝起きて鳥のさえずりが聞こえてきたり、外を通る車の音が聞こえてきたり、家の中でテレビの音が流れてきたりとたくさんです。
相手と話をしているときに、この自然に聞こえてくる周りの音だったり、ほかの人同士の別の会話っていうのは同じように耳に入ってきます。
その同時に耳から入ってくる音の中で、あなたに必要な情報というのは相手の話ですよね。
脳は集中して相手の話を選択することができます。
例えばテレビを見ていて、相手が話し始めても全然相手の話している内容を理解していないことってありますよね。
これはテレビの音を選択していて、相手の話を周囲のノイズだと脳が選択している状態です。
私もよく妻に、全然話聞いてない!って怒られますが、相手との会話に集中していないと、いくら音が聞こえていても話の内容が理解できない例の一つですね。
その言葉を知っている
あなたはいきなりシンハラ語で話しかけられて相手の言っていることを理解できるでしょうか。私はできません。
ちなみにシンハラ語はスリランカの言葉で、文字が丸くてかわいいです。
お土産にシンハラ語の文字がかかれたマグカップなどが売っていて、人気なのでスリランカへ旅行に行ったときはぜひお土産にどうぞ!
話はそれましたが、会話を理解するためにはその言葉を知っていることが大前提となります。
当たり前じゃんと思うかもしれませんが、会話を理解するうえでとても重要な要素です。
日本語なんだから日本語同士なら知っているし普通に会話できるし!と思うかもしれませんが、私は東北出身ではないので青森の方言は全く理解できません。
また、知らない単語が出てきたリすると、そこで相手が何を言いたかったのかわからないということも起こりますよね。
同じ日本語ですが、これでは会話になりませんよね。
このように言葉を知っているということは会話をするうえでとても重要です。
語彙を増やすというのはそういう意味でも需要ですよね。けっぱりましょう!
記憶する
会話をするのなんてその瞬間のことで、別にわざわざその話の内容を覚える必要なんてなくない?と思うかもしれません。
当然、明日も明後日も今話した内容を覚えていないさいということではないわけですね。
会話の内容を理解するためには相手がいま話している内容を短期記憶に保存して、相手が話した内容を自分の辞書から言葉の意味を引っ張ってきて、相手が何と言ったかを理解する必要があります。
もちろんこれを意識的にやっている人なんていなくて、脳が無意識のうちにすべて処理をしてくれます。
この短期記憶をワーキングメモリと呼ぶんですけど、このワーキングメモリが正常に機能していないと、会話の流れがわからなくなってしまい結果何の話してたんだっけ?みたいなことになります。
あなたもあれ?何の話してたんだっけ?ってことありますよね。
推測する
相手の話を聞いていても、一言一句すべてに集中して聴き洩らさないようにしているわけではないですよね。
全部がっちり聴きとれてなくても、話の流れや前後の音から相手がなんていったのかを予想することができます。
会話の内容は6~7割程度聴きとれていれば、相手の話している内容を予測することができるといわれています。
すべての内容を全部がっちり聴いていると、集中力も持ちません。
そのためこの推測するという能力がとても重要になります。
脳が覚醒している
これだけ話の内容を理解しているのは脳だ!と言っているので、当然脳が元気じゃないと話の内容を聴き洩らすことがあります。
例えば寝不足の時ですね。
脳がしっかりと機能しないので、集中力もなければ記憶力もないというダメダメな状態になります。
日中は元気なんで、いいけど夜は疲れて聞き間違いが増えるとこもこの脳の機能が低下していることが原因ですよね。
このように脳の機能が会話を聴きとるための全体的な能力にかかわってくるので、睡眠や食事はとっても重要です。
いくら聴力が正常で普通に音が聞き取れていても、脳の機能によって会話の内容を理解できないということが起こることがこれでわかりますね。
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