PR

子どものAPDは気づきにくい 早期発見が言葉の発育に影響する

APD
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

子どものおよそ7%はAPDだといわれています。
ですがそれほど割合が多いにも関わらずAPD自体はあまり認知されていません。

APDは音は聞こえているのに、話の内容が理解できないという聴覚情報処理障害と呼ばれる症状です。
言葉の聞き取りに問題が生じるので、こどもには言葉の発育に影響を及ぼします。

ですが子どもはAPDは成長の個人差や子どもらしさに隠れて見過ごされがちです。
また、APD自体の検査が言葉を使うものなので、正しい検査ができるのが6歳からと遅い点も注意です。

産まれた時に新生児聴覚スクリーニングで耳の問題なのかを切り分けしておくことが理想ですね。

子どものAPDについて詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

なぜ子どものAPDは気付きにくいのか

APDの症状を自分で気がつくのはおよそ半数が大人になってからです。

聞き取りづらいと自覚した時期の統計を取った結果、18歳までに症状を自覚した人は51%でした。
そのうち13歳ごろなので小学生の時に自覚した人は30%です。
残りの49%は20代以降にAPDの症状を自覚したということになります。

中学に上がるまでに自覚できる子は3割しかいないわけですね。

APDの場合、人の話をちゃんと聞かないとか聞き返しが多いといったことで症状が現れます。
子どもだとこれも子どもだからといって見逃されてしまうケースが多いんですよね。
耳からの情報には弱いですが、目からの情報は普通に理解できるため、教科書を見れば成績にものすごく影響が出るわけでもありません。

そのためなかなか気づかれにくいんですね。

子どもによって能力の発達はまちまち

言葉の発育が遅いからと言って、必ずしもAPDだということにはなりません。

子どもの成長は個人差があり、特に小さいうちは誰それの子はもうこんなことができるのにうちの子はまだできない!というようなことも多く出てきます。

ことばそのものや知能の発達の遅れ、対人関係や多動、読み書きなど色々な能力があります。

そのため、幼児期にAPDかどうかを判断するのはなかなか難しいです。

APDの子どもによく見られる症状

幼児期には子どもの成長は個人差が強いので、すぐにAPDかどうかを判断するのは難しいです。

そこで6歳以降のある程度ことばを習得した子どもに見られるAPDの疑いがある行動を見ていきましょう。

  • 家でも学校でも聞き間違いが多い
  • 授業中ぼーっとしている
  • 先生からよくちゃんと聞いてと注意される
  • いわれたことをすぐに忘れてしまう
  • 聞き間違えから交友関係がうまくいかない
  • 何度も同じ話をする必要がある

こういう行動が見られる場合にはAPDの検査を受けて見ましょう。

APDの検査について

APDを疑うにあたり、そもそも聴力に問題があるのか、APDなのかの切り分けをする必要があります。
そのため、APDの検査をしましょうといってもプロセスがあります。

新生児の時に新生児聴覚スクリーニングを行っておくと、子どもの難聴に早く気付くことができます。
その後、聴力検査を行い、聴力検査に問題がない状態で初めてAPDを疑います。

聞こえを調べる検査をする

子どもの聞き返しが多いとか、テレビの音を聞き取りづらそうにしているとか少しでも違和感を感じたら聴力検査を行うことをおすすめします。

新生児聴覚スクリーニングで先天的な難聴か調べる

まずは子どもが産まれたら新生児聴覚スクリーニングという、耳が聞こえているのかどうかをチェックする検査が受けられます。
新生児聴覚スクリーニングは無償化されている自治体もあれば、補助がでる場合など自治体によりまちまちです。

難聴の子どものほとんどは聴こえる両親から産まれているので、誰しもが先天的な難聴になる可能性があります。
まずは新生児聴覚スクリーニングを行い、難聴かどうかのチェックをしてあげるべきですね。

新生児聴覚スクリーニングについては新生児の耳が聞こえているかを判断する 聴覚スクリーニングという記事で詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてください。

聴力検査を行う

先天的な難聴はなくても後天的に難聴になることがあります。

後天的な難聴では大きい音を長い時間聞くと起こる騒音性の難聴のイメージが強いかもしれません。

ですが高熱や薬による副作用など、色々な原因が難聴にはあります。
新生児聴覚スクリーニングで引っかかっていなくても、後天的な難聴は十分あり得ます。

まずは専門の病院で聴力検査を実施しましょう。

聴力検査については健康診断の聴力検査は超簡易型 聴力検査の種類と方法という記事で紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。

APDの検査を行う

聴力に問題がない場合、APDの疑いがあります。
APDは言葉を検査項目としていることが多いので、子どもが小さいうちは正しく結果を判断できません。

そのため、APDの検査の多くは5歳以上から受けられるものが多いです。

APDの検査についてはAPD(情報処理障害)の診断・検査方法という記事で紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

そもそもAPDって何なのかよくわからない!というあなた。
APDについては聞こえているのに何を言っているかわからない APD(情報処理障害)とはという記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました
//pinterestの保存ボタン