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LiD(聞き取り困難)とは 子どもの聴力が正常でも聞き取れない症状

APD
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難聴というと聴力が落ちてしまい、上手く相手の話や周囲の音が聞き取れない状態がほとんどです。

ですが子どもにたまに見られる症状として聴力が正常でもうまく聞き取れないというものがあります。
そんな聴力が正常でもうまく聞き取れない症状をLiD(聞き取り困難)といいます。

聴力は正常なのに相手の話している内容がわからないといった周りの人にはなかなか理解してもらいにくい症状で、日本ではまだまだ知名度が低い症状です。
親でもこのLiDについて知らないと、違和感を感じることさえできないかもしれません。

LiDについて詳しく紹介するので、もしかしたら自分はそうなのかもしれないという人は、ぜひ一度病院を受診して見てください。

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LiD(聞き取り困難)の概要

LiDとはListening difficultiesの略称で聞き取り困難という意味です。

聴力検査にはひっかからず、音は正常に聞き取れるのに周りが騒がしいなど少し負荷がかかる環境だと途端に相手の話している内容が聞き取れなくなってしまう症状です。

LiDは主に子どもに対して使われることが多く、まったく同じ症状としてAPD(聴覚情報処理障害)と呼ばれることもあります。
海外では広義の意味で難聴に含まれることが多いですが、日本だとまだまだ知名度がありません。
APDについては”聞こえているのに何を言っているかわからない APD(情報処理障害)とは“で紹介しているので、参考にしてください。

LiDは発達障害をもつ子どもも持っていることがあり、聴覚系に問題がなくても見られる症状です。

LiDの症状

音は聞こえているのに、なんて言っているかわからないという症状に対して理解をするのはなかなか難しいかもしれません。

簡単にどのような症状か説明すると、知らない外国語で話しかけられている状態だと思ってもらうのが早いと思います。

中国語やベトナム語、ベンガル語でもいいんですが、まぁとにかく知らない言葉で話しかけられました。
相手の言っていることは当然聞こえてますよね。じゃぁなんで相手の言ってることがわからないんですか?って言われてるのと同じだと思ってもらってOKです。

どうですか?音は聞こえているけど話している内容がわからないという症状が理解できると思います。
まぁこれはざっくりした例ですけどね。

LiDの原因

LiDの主な原因は発達障害や集中力が挙げられます。
音は聞こえていても、言葉として認識することができないというのがLiDの症状です。

会話を理解するにはそもそもの言葉の意味を知っている必要があったり、集中して相手の言葉を聞き取る必要があったりといろいろな能力を必要とします。
集中力が続かずに相手が言っていることを聞き逃してしまうといったことによってLiDの症状が現れます。

APDの原因として発達障害や集中力について紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。

子どものLiDは気づきにくい

残念ながらLiDというのはとっても気づきにくい症状です。
子どもの場合、集中力が無かったり、指示と違うことをするというのは子供らしさととらえられて放置されがちになってしまいます。

そのため、LiD/APDという症状について理解し、違和感を感じ取れるといいですね。
APDはほとんど大人になって自分が働き始めてから気づくことが多いです。
上司の指示が聞けなかったり、何度も同じ間違えをしたりと社会人になり不都合が生じることで気づくんですね。

小さいときに気づけると対策もできるので是非LiD/APDについて理解を深めてもらえたらと思います。

子どものAPDが気づきにくい理由を”子どものAPDは気づきにくい 早期発見が言葉の発育に影響する“で詳しく紹介しているので参考にしてください。

LiDの対応策

LiDの対応策は基本的にAPDと同じです。

聞き取りやすい環境を作ってあげる。聞くトレーニングをするということが挙げられます。

環境づくりは”周りができるAPDのための環境づくりとは“を、聞くトレーニングは”APDに有効! 使わないと能力は低下する 聴くトレーニングの方法“を参考にしてください。

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