「耳かけ型補聴器って、どんな補聴器?」「耳あな型とは何が違うの?」「BTEやRICって何のこと?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
耳かけ型補聴器は、名前の通り耳の後ろに本体をかけて使う補聴器です。補聴器の中でも代表的なタイプで、軽度難聴から高度難聴まで幅広く対応できるモデルがあります。
また、最近では小型で目立ちにくいタイプや、スマートフォンとBluetoothで接続できるタイプ、充電して使えるタイプなど、さまざまな補聴器が販売されています。
一方で、耳かけ型補聴器にも「どのくらい目立つの?」「メガネやマスクと一緒に使える?」「BTEとRICは何が違う?」「価格はいくらくらい?」など、選ぶ前に知っておきたいポイントがあります。
この記事では、補聴器を初めて使う方にもわかりやすいように、耳かけ型補聴器の仕組みや種類、メリット・デメリット、価格、選び方まで詳しく解説します。
そもそも補聴器ってどんなものなの?という場合は、まず補聴器についての記事をぜひご覧ください。
また、他の種類の補聴器についてもまとめている記事があるので、こちらもぜひご覧ください。
耳かけ型補聴器とは?
耳かけ型補聴器は本体部分にマイクや音声を処理するための回路、音を出すスピーカーなどが入っています。
その本体からチューブが伸びていて、イヤーモールドと繋がっています。
耳かけ型は名前の通り、耳に引っ掛けて使う補聴器で、本体部分は耳の後ろ側に来ることになります。
本体のマイクで周りの音を拾って、音を聞き取りやすいようにごにょごにょ調整します。
その調整された音はスピーカーからチューブを通って、あなたの耳に届けられるという仕組みです。
耳かけ型補聴器は、マイクと音が出るところが離れているので、高度難聴のような音の増幅を大きくする必要がある場合でもハウリングしにくいです。
そのため、軽度難聴から中度難聴、高度難聴場合によっては重度難聴でも聞こえの改善が見込める場合があります。
耳かけ型補聴器の種類
耳かけ型補聴器には、大きく分けてBTE(従来型)とRIC(外耳道レシーバ型)があります。
どちらも耳の後ろに本体をかけて使いますが、音を出すスピーカーの位置や耳への音の届け方が異なります。それぞれに向いている人が違うため、特徴を知っておくと補聴器選びがしやすくなります。
BTE(従来型)

BTEはBehind the Earの略で耳の後ろにかけることからこう表現されます。
1番ベーシックなタイプの補聴器で、多くの人が補聴器というとこのタイプをイメージすると思います。
BTEは1番標準的なタイプのため、機種や価格帯、性能の種類が多くエントリーモデルからハイエンドまで色々な種類が出ています。
どれを選べばいいかわからない時はとりあえずBTEから試してみるといいと思います。
RIC(外耳道レシーバ型)

RICはReceiver-In-Canalの略になります。
基本的な構造はBTEと変わらず耳にかけるタイプですが、本体とチューブではなくケーブルで繋がっていて、音が出るスピーカーが耳元に来るのが特徴です。
BTEでは耳型をとってイヤーモールドを使うことが多いですが、RICはシリコン性のドームを使うことも多いです。
ドームはイヤホンのイヤーピースみたいなやつですね。
| BTE | RIC | |
| 音を出す場所 | 本体側 | 耳の近く、耳の中 |
| 本体との接続 | チューブ | 細いケーブル |
| 耳に入れるもの | チューブ+イヤーモールドなど | レシーバー+ドーム |
| 本体の大きさ | 比較的大きい | 小型にしやすい |
| 見た目 | やや目立つ | 比較的目立ちにくい |
| 対応できる難聴 | 軽度-高度など幅広い | 軽度-高度など幅広い |
| イヤーモールド | 使用することが多い | ドームを使用することが多い |
| 向いてる人 | パワーや安定性を重視する人 | 小ささや自然な装用感を重視する人 |
BTEとRICはどちらも耳の後ろに本体をかけて使う「耳かけ型補聴器」ですが、音を出すスピーカー(レシーバー)の位置が大きく異なります。BTEは補聴器本体にあるレシーバーから、チューブを通して耳に音を届けます。一方、RICはレシーバーを耳の近くに配置し、本体とは細いケーブルでつながっています。そのため、RICは本体を小さくしやすく、耳かけ型でありながら目立ちにくいという特徴があります。
耳かけ型補聴器のイヤモールドとは?
イヤーモールドとは、耳の形に合わせてオーダーメイドで作る耳せんのような部品です。補聴器から出た音を耳にしっかり届ける役割があり、耳から外れにくく、音漏れやハウリングを防ぐ効果があります。
補聴器は日中ずっと付けていることが多く、かなり長い時間使用します。
そのため、自分にあった耳型を使って快適に、かつしっかりと音が伝わるようにすることができます。
耳掛け式補聴器を選ぶメリット
- 幅広い聴力に対応
- 機能が充実している
- Bluetooth搭載モデルが多い
- 電池交換・充電がしやすい
- 耐久性が高い
- 調整の幅が広い
耳かけ型補聴器のメリットは何と言っても対応力の高さですね。
色々な聴力に対応できて、機能も充実!
困ったらこれ!というのが最大の魅力です。
耳かけ型補聴器のデメリット
- 耳あな型より目立つ
- メガネやマスクと干渉することがある
- 汗や湿気の影響を受けやすい
- 髪型によって装着感が変わる
やはり1番気になるところは補聴器自体が目立つというところですね。
小さい頃からつけていたり、周りに補聴器をつけている人がいると特に気にならないですが、高齢になってから補聴器をつけるとなると見た目が気になる人は多いです。
またマスクとは結構相性が悪くて、パンデミックのときは妻もマスクのせいで補聴器がポロっと落ちるみたいなことがありました。
夏場は汗で湿気がたまりやすいため、乾燥ケースなどで定期的に乾燥させることが大切です。
耳かけ型補聴器はどんな人におすすめ?
- 初めて補聴器を使う人
- 軽度から高度難聴の人
- Bluetoothを使いたい人
- 操作性を重視する人
- 長く使いたい人
耳かけ型は調整の幅が広く失敗しにくいためはじめて使う人にはおすすめです。
また、RICはレシーバーを耳の近くに配置することで、自然な聞こえを得やすい設計になっています。、出力を大きくすることができるので高度難聴でも聴力の改善が見込めます。
補聴器は結構高額なので、なるべく長く使いたいと思う人も多いと思います。
私の妻の場合、10年以上使っていたりと耳かけ型は割と耐久力にも優れているというのもいいですね。
耳かけ型補聴器が向かない人
- できるだけ目立たせたくない人
- 小型の補聴器を希望する人
やはり耳あな型に比べるとサイズが大きいので、なるべく補聴器を目立たせたくないという人にはおすすめできません。
よくメガネを使う人も使う人もおすすめしないみたいなことを言われるのですが、うちの場合は妻はメガネユーザーで補聴器とメガネは併用しているのであまり使いづらそうにしてないんですよね。
まぁこの辺は慣れかなとも思いますが、確かに干渉はするので、試してみて邪魔だなと感じる場合は耳あな型の方がいいかもしれませんね。
実際補聴器はどう選んだらいいの?という疑問は補聴器の選び方の記事をご覧ください。
耳かけ型補聴器の価格相場
補聴器は決して安い買い物ではありません。耳かけ型補聴器も、搭載されている機能やメーカー、性能によって価格が大きく異なります。
ここでは、耳かけ型補聴器をエントリー・スタンダード・ハイエンドの3つに分けて、おおよその価格帯と、それぞれにどのような違いがあるのかを紹介します。
ただ価格はメーカーや性能によって大きく異なりますが、おおよその目安となります。
エントリーモデル
片耳5万円~15万円程度のものが耳かけ型のエントリーモデルとなります。
基本的な機能で充分!という人にはエントリーモデルがおすすめです。
エントリーモデルでもRICはBTEよりもちょっと高めになります。
スタンダードモデル
片耳15万円~30万円程度がスタンダードモデルになります。
1番人気の価格帯がスタンダードモデルですね。うちの妻が使っている補聴器もこの辺りの価格帯です。
基本的な機能に加えてBluetooth接続なども備えていて、大概の機能は使えるようになります。
ハイエンドモデル
片耳30万円~60万円程度がハイエンドモデルです。
より自然な音で機能も充実させたければハイエンドモデルがおすすめです。
ただ、ハイエンドだから聞こえが良くなる!ということでもないので、あくまで自分に合ったものを選びましょう。
耳かけ型と耳あな型の違い
| 耳かけ型 | 耳あな型 | |
| 見た目 | 少し目立つ | 小型で目立たない |
| 価格帯 | 10-70万(片耳) | 15-70万(片耳) |
| 聞こえ | 自然で高出力でも平気 | 高出力にするとハウリングの可能性が高まる |
| Bluetooth | ◎ | ◯ |
| 対応難聴 | 軽度-高度難聴 | 軽度-高度難聴 |
| メンテナンス性 | ◯ | ◎ |
| 操作性 | ◎ | ◯ |
耳あな型補聴器については詳しく紹介した記事があるので、ぜひご覧ください。
またほかの補聴器との比較をまとめた記事もあるので、ぜひご覧ください。
耳かけ型補聴器の選び方
- 難聴の程度で選ぶ
- 使用シーンで選ぶ
- 充電式か電池式か
- Bluetooth対応か
- 購入前に試聴する
1番大事なのは、とにかく気になったら一度試聴して、大まかな調整をした後に色々なシーンで使ってみることです。
見た目や値段だけで決めてしまうと、音が不自然で気持ち悪いということも起きたりします。
試聴してなるべく違和感の少ない補聴器を選びましょう。
耳かけ型補聴器のよくある質問
耳かけ型は目立ちますか?
耳あな型に比べると目立ちますが、昔に比べると耳かけ型も小型で目立ちにくくはなってきています。
補聴器は両耳につけたほうがいい?
両耳とも難聴なのであれば、両耳つけることを推奨します。ですが、細かいことは医師と相談したほうがいいですね。
メガネと併用できますか?
メガネと併用することも可能です。私の妻もしています。
メガネを外したりするときに少し、邪魔に感じたりするかもしれません。
寿命は何年?
耳かけ型補聴器の耐用年数は5-7年と言われています。
ただ、適切にメンテナンスすることで7年以上使えることもあります。
ちなみにうちの補聴器は10年ぐらい使っています。
今使っている補聴器は2台目なのですが、1台目も10年以上使っているので、適切にメンテナンスすることは大切ですよ。
メンテナンスについて紹介した記事があるので、ぜひご覧ください。
充電式がおすすめ?
電池の交換が面倒に感じるのであれば充電式の方がいいです。
補聴器の電池は誤飲などすると非常に危険で、売っているところも限られているので、充電式の方が楽ではあります。
補聴器の電池について紹介した記事があるので、ぜひご覧ください。
まとめ
耳かけ型補聴器は、耳の後ろに本体をかけて使用する補聴器です。マイクで周囲の音を拾い、補聴器内部で音を調整したうえで、チューブやケーブルを通して耳に音を届けます。
耳かけ型補聴器には、従来型のBTEと、スピーカーを耳の近くに配置するRICがあります。それぞれ特徴が異なりますが、どちらも幅広い難聴に対応でき、Bluetoothや充電式など便利な機能を搭載したモデルも多くあります。
特に、
- 初めて補聴器を使う人
- 幅広い聴力に対応できる補聴器を選びたい人
- Bluetoothなどの便利な機能を使いたい人
- 操作のしやすさを重視する人
- 長く使える補聴器を選びたい人
には、耳かけ型補聴器が選択肢になりやすいでしょう。
一方で、耳あな型補聴器と比べると本体が目立ちやすく、メガネやマスクと干渉することがあります。できるだけ補聴器を目立たせたくない人は、耳あな型補聴器も検討してみましょう。
また、補聴器は価格やメーカーだけで選ぶのではなく、自分の聴力や生活スタイルに合っているかが重要です。実際に試聴して、会話・テレビ・外出先などさまざまな場面で聞こえ方を確認してから選ぶことをおすすめします。
「耳かけ型と耳あな型のどちらが自分に合っているかわからない」という方は、それぞれの特徴を比較して、自分の聴力や生活スタイルに合った補聴器を選びましょう。
耳かけ型以外にも補聴器には耳あな型、ポケット型、骨導型があります。
それぞれの補聴器についても詳しく紹介した記事があるので、ぜひご覧ください。
最後に難聴って結局なに?というひとも難聴について詳しく紹介した記事があるので、ぜひご覧ください。



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