難聴の原因の一つに騒音があります。
騒音が原因で起こる難聴のことを騒音性難聴といいます。
症状は感音性難聴で音が歪んで聞こえたり、正しく聞き取れないということが起こります。
そんな騒音が原因で起こる難聴について詳しくみていきましょう。
日頃から周りが騒がしい環境で仕事をしていたりする人はぜひ参考にしてくださいね。
騒音性難聴の症状
騒音による難聴では主に感音性難聴の症状となります。
感音性難聴とは音が小さく聞こえるわけではなく、音が歪んで聞こえてしまうという症状です。
耳が悪くなるというと音が聞こえづらくなるイメージがあると思います。
もちろん音は聞こえづらくなるんですが、それ以外に正しく音が聞き取れなくなってしまうという問題が生じます。
騒音性難聴の原因
騒音性難聴は文字通り騒音など大きい音を長時間聴くことで、耳にダメージが蓄積されて起こります。
耳には音を脳が理解するための電気信号に変換する有毛細胞という毛があります。
大きい音を聞くことでこの有毛細胞がダメージを受けてしまい、脳に正しい音を伝えることができなくなってしまうのが騒音性難聴です。
耳がダメージを受け始める大きさというのがおよそ85dBと言われています。
この音の大きさによって、どれくらいの時間聴いていても問題ないかという目安があります。
音量レベル | 許容時間 | 参考例 |
85dB | 8時間 | 地下鉄の車内 |
97dB | 30分 | 工場内 |
100dB | 15分 | 電車のガード下 |
103dB | 7.5分 | 至近距離での車のクラクション |
この時間を超えると耳にダメージが残り難聴になってしまう可能性が高まります。
騒音性難聴を予防するには
騒音性難聴を防ぐために1番良い方法はとにかく大きい音を聴かないということになります。
そりゃそうですよね。
でもなかなか普通に生活していたら大きい音を全く聴かずに過ごすというのは難しいわけです。
例えば耳にダメージを受け始める85dBというのがどのくらいの音の大きさかというと、地下鉄の車内の音っていうのが85dBくらいと言われています。
もう普通に地下鉄に乗って通勤するだけで85dBの音を聞くことになるわけです。
このように普通に生活していたら85dB以上の音を聞くというのは当たり前に起こります。
そこで対策としては次の2つになります。
- 長時間聴かない
- 大きい音を聴いた後は、しばらく静かなところで過ごす
まず長い時間聴かないようにしてあげます。
これにより耳のダメージを最小限に抑えることができます。
さらにもしある程度の時間大きい音を聴き続けた場合、静かな環境で少し耳を休ませてあげるというのが大切です。
例えばライブに行った後、テンションが上がったまま帰ると思います。
ライブで大きい音楽を長い時間聴いているので、帰りは音楽を聴かないとか、いつもより小さい音量にするとか、耳を休ませてあげましょう。
耳はしっかりと労ってあげましょうね。
騒音性難聴を防ぐための対応については”ライブやフェスには耳栓が必須! 難聴にならないために耳を守ろう“でも紹介しています。
ぜひ参考してください。
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