国家試験を受験する難聴者の方は、「補聴器はそのまま持ち込めるの?」「申請は必要?」と不安になることがあります。
最近の補聴器はBluetooth機能を搭載しているものも多く、不正防止の観点から追加書類の提出を求められるケースもあります。
本記事では、実際に必要だった申請内容をもとに、色々な国家試験での対応についても解説します。
国家試験では補聴器の使用は認められている?

多くの国家試験では、合理的配慮の観点から補聴器の使用が認められています。ただし、事前申請が必要になる場合がほとんどです。
ただ、最近はBluetoothが使えて音楽が聴けたりなど機能が多様化しています。
そのため、不正防止の観点から事前に申請が必要となるケースが多いです。
私の妻も難聴で補聴器を使っていますが、実際に試験を受ける前に申請をしています。
しかも複数回試験がある場合は、その都度申請が必要な場合があるので注意してください。
最近は色々な補聴器があるので、補聴器についてまとめた記事もよかったらご覧ください。
補聴器の利用申請で必要になるもの

補聴器を使用して国家試験を受験する場合、いくつかの書類を提出する必要があります。必要書類は試験によって異なりますが、診断書や補聴器の仕様がわかる資料を求められることが多いです。ここでは、実際に必要となることが多い書類を紹介します。
医師の診断書
補聴器利用の申請では医師の診断書が必要になります。
これは本当にあなたが補聴器が必要なんですよという証明書ですね。
残念ながらテンプレートというものは存在していないようなので、診断書を書いてもらう医療機関で出してくれそうな書式で大丈夫です。
普段通院している耳鼻咽喉科や補聴器を処方してもらった医療機関に相談するのがおすすめです。
ただ、診断書を実際に書いたことがない場合、断られたり難色を示すケースもあるかもしれません。妻も実際、書いたことないんだよねとやんわり断られそうになりました。
その時には聴覚障害の程度や補聴器の装用が必要である事を記載してもらえれば大丈夫な事を説明してみましょう。
難しければ少し大きな病院に依頼するのも手です。
使用する補聴器の情報
実際にどんな補聴器を使っているかの情報が必要になります。
- メーカー名
- 型番
- 補聴器の写真
などが必要になります。
補聴器の取扱説明書
補聴器の説明書で特に通信機能の部分が必要になります。
Bluetoothの有無や外部機器との接続方法についてですね。
説明書が手元にない場合、webでもダウンロードできることが増えたので便利になったなぁと思います。
Bluetooth機能付き補聴器は注意が必要

不正防止の観点からスマートフォンや外部機器と通信ができるBluetooth機能がついた補聴器は注意が必要です。
実際に補聴器を試験時に利用するためには、試験中外部と通信できないようにしておく必要があります。
申請書を出すだけではなく、実際に試験日にはBluetooth機能が切られていることを証明する必要があります。
たとえば妻の補聴器の場合、Bluetooth機能は中継機との接続を行うもので、中継機についての説明書のページや、当日はその中継機は持ち込まない旨の記載、当日はスマートフォンのBluetooth機能のOFFの確認などを明記しています。
試験の担当者が必ずしも補聴器の仕組みに詳しいとは限りません。そのため、Bluetooth機能や通信方法については、できるだけ具体的に説明することが大切です。
なるべく誤解がないようにしましょう。
どの国家試験でも申請は必要?
| 試験名 | 補聴器の申請 | 合理的配慮 |
| 看護師国家試験 | 必要 | あり |
| 医師国家試験 | 必要 | あり |
| 薬剤師国家試験 | 必要 | あり |
| 動物看護師国家試験 | 必要 | あり |
| 社会福祉士 | 必要 | あり |
国家試験ごとに申請書類や受付期間が異なるため、必ず受験要項を確認しましょう。
合理的配慮として認められるもの
障害者差別解消法という法律が施行されて、障害に関係なくすべての人が共生できるように合理的配慮をしてくださいねと行政や民間に求められています。
2024年4月からは民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化されました。国家試験の実施機関でも、障害のある受験者が公平に受験できるよう配慮が行われています。
観点からも難聴であっても、健聴者と同じように試験が受けられるような配慮をしてもらうことができます。
例えば難聴に関してだと
- 補聴器の使用
- 人工内耳の使用
- 座席の配慮
- 試験管による筆談
- 注意事項の文字提示
- 必要に応じた別室受験
のようなことがあるでしょうか。ただ、国家試験では不正があってはいけないので何でもかんでも要求できるわけではありません。その配慮を受けるための正当性が必要になります。
そのため。補聴器の利用には医師の診断書が必要になったります。
障害者差別解消法について紹介した記事があるので、ぜひご覧ください。
国家試験の申請で困ったらどうする?

国家試験の申請では、なんの試験を受けるかでも内容が違います。
そのため、申請に関してわからないことなどがあれば次の対応が必要になります。
- 試験事務局へ早めに相談する
- 補聴器メーカーに問い合わせる
- 主治医に相談する
Bluetooth機能の説明資料はメーカーが持っていることも多いため、問い合わせると対応してもらえる場合があります。
まとめ
- 国家試験では補聴器の使用は認められていることが多い
- 事前申請が必要になる場合が多い
- Bluetooth機能付き補聴器は追加資料の提出を求められることがある
- 試験によって申請方法が異なるため、早めの確認が大切
補聴器を使っているからといって国家試験を諦める必要はありません。事前に必要な書類を準備し、試験事務局へ相談することで安心して受験することができます。


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