難聴者の英語学習において一番のハードルは音が聞こえない点にあります。
特に日本語と違う点は、文字と音が一致しないということです。
また、英語には健聴者でも聞き取りづらい無声音があります。
THとかFとかの音ですね。
そのためただでさえ難しい英語学習がさらに難しくなってしまいます。
私は正常に音を拾うことができますが、それでもこの無声音は難しいです。
そもそも聞き取れないと発音することができないので、英語を話せるようになるにはまず聞き取らなけばいけません。
かといって気合で聞き取れるようには絶対になりません。
そんなあなたの悩みを解決してくれるのが、イコライザーです。
イコライザー機能を使えば、聞き取りづらい高さの音を強調することができて、聞き取りやすくすることができます。
イコライザーの機能をもったアプリ+高音質イヤホンのセットや、イコライザー機能を持った集音器を使って英語学習をする方法があります。
特にその中でもOlive Smart Earは個人的にかなりおすすめです。
Olive Smart Earはアプリで自動であなたの聞こえに合った調整をしてくれる上に、自分でも細かく調整することができるので無声音の部分のより強調させることができます。
そのため、最近聞き返しが増えたな。とか聞き返すことが増えたな。という人の英語学習にもおすすめです。
集音器をつけていると気づかれない 完全ワイヤレスイヤホンのようなおすすめ集音器 Olive Smart Ear(オリーブスマートイヤー)>>
私も英語学習でOlive Smart Earを使おうと思うという相談もたまにいただきます。
集音アプリだとpetralexが個人的にはおすすめです。
スマホのアプリで普段のイヤホンが補聴器代わりになる Petralexがおすすめ>>
英語学習において聞くことは非常に重要なので、リスニングが特に苦手だという人もイコライザーを使って聞き取りやすくしてみましょう!
イコライザー機能を使えば誰しもが必ず英語が聞き取りやすくなるわけではありません。
もし本気で聞き取りを改善したければ、専門医に相談することをオススメします。
無声音の音の高さと音圧
難聴の人が英語が聞き取りづらい最大の理由が無声音です。
この無声音は”th”、”s”、”f”、”p”、”t” がそうです。
無声音はほとんど音がなく、声帯を使わない音になります。
特に聞き取りづらい3つの音の周波数と音圧は次の通りです。
(周波数は高ければ高いほど高い音、音圧は大きいほどうるさくなります)
文字列 |
周波数 |
音圧 |
TH |
7000Hz |
20dB |
s |
6000Hz |
26dB |
f |
5000Hz |
26dB |
音が高くて小さいという難聴者には2重苦なんですよね。
“p”や”t”はこの3つから比べると若干聞きやすいです。
文字列 |
周波数 |
音圧 |
p |
1000Hz |
40dB |
t |
3500Hz |
45dB |
軽度の難聴が25dB ~ 40dB
中度の難聴が41dB ~ 70dB
となっているので、日常生活でほとんど支障が出ない軽度難聴でも”th”、”s”、”f”は聞き取りがかなり難しです。
自覚症状が出てくる中度難聴になると”p”や”t”の音も聞き取りづらくなります。
英語を聞き取るためのイコライザー設定
4000Hzや8000Hzの高い周波数を5dB上げる
英語を聴いてみて音が聴こえるかを確認する
聴こえなければもう少し上げてみる
他の聴こえていた音に違和感がでないかを確認する
違和感がなければさらに高い周波数を強調する
イコライザーでの調整は他の音に違和感が出ないように最適解を探すような感じになります。
難聴の人は高い音が聞き取りづらくなっていて、特に8000Hzや4000Hzが聞き取りづらくなっていることが多いです。
“p”の1000Hzがかなり聞き取りづらいという人はそこまで多くないと思います。
そのため、1000Hzよりも高い音を強調してあげることになります。
イコライザーは倍倍で設定されていることが多く、250Hz、500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hz、8000Hzとなっています。
無声音を聴きやすくするためには、この2000Hz、4000Hz、8000Hzを強調してあげることになります。
ですが、ただ闇雲に大きくすればいいというわけではなく、音というのはいろいろな周波数の成分をもっています。
“th”は7000Hzと書きましたが、”th”は7000Hzの音だけでできているわけではありません。
ひとつの周波数だけでできている音を純音という普通に呼びますが、自然界に純音は存在しません。
聴力検査や時報などです聞く、プーという音が純音です。
“th”は7000Hzの成分を多く含んでいるというだけで、他にもいろいろな高さの周波数で”th”という音を形成しています。
そのため、ただ闇雲に高い周波数を大きくしてしまうと、今まで聞こえていた他の音が変になってしまい、違和感が出てきてしまいます。
補聴器では、この違和感を技師さんがうま~く調整してくれます。
ですが、私たちのような素人にはそんなノウハウありませんよね。
なのでイコライジングする場合は、4000Hzや8000Hzといった高い音を少しだけ強調してあげます。
そしてまだ聞き取りづらかったら、もう少し強調してと違和感が出ないレベルまで繰り返します。
このようにして、自分にあった調整を行ってあげるしかありません。
Olive Smart EarだとAIがあなたの聞こえに合ったように調整をしてくれているので、それにプラスしてちょっと高い周波数を強調してあげて様子を見るようにしてあげるといいと思います。
スマートフォンの集音アプリでもイコライザーを使うことができます。
個人的にはPetralexがおすすめです。
今すぐ話が聞きやすくなる 集音器代わりになるおすすめスマホアプリまとめ>>
さらに低音が強いと、音がこもって聞こえてしまいます。
低音を少し弱くしてあげるというのも試してみてください。
英語は日本語と違って文字=音ではない
日本語の覚えやすい点は音=文字になっている点で、英語は残念ながら音=文字ではありません。
難聴の子の英語学習が難しいのはこれが関係しています。
どういうことかというと
あの音はあですよね。何を当たり前なこと言っとるんじゃ!と思うかもしれません。
では”A”の音は”エー”ですか?
“TH”の音は”ティーエイチ”ですか?
残念ながら違いますよね。
ティーは”T” この記号の名前で、音ではありません。
日本語の文字は音=名前になっているので文字を見たときに音が連想しやすいです。
ですが、英語は音と名前が一致していないので聞こえないと想像がつかないんですよね。
これはとっても大きな障壁です。
これは単語を覚えるのにも影響します。
音が聞こえるようになるのは英語を学ぶ上でとても重要です。
是非イコライジングを活用してみてください。
まとめ
英語を形成している無声音は難聴者が聞き取りづらい高い音
イコライザーを使えば高い周波数を強調することができる
音は複数の周波数でできているので、闇雲に強調してはいけない
音が聞こえないと話すだけじゃなくて単語を覚えるのにも影響する
補聴器や集音器+イコライザーを活用して、英語学習に活かしましょう!
イコライザー機能を使えば誰しもが必ず英語が聞き取りやすくなるわけではありません。
もし本気で聞き取りを改善したければ、専門医に相談することをオススメします。
コメント