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難聴児は英語学習に不利? 日本語と英語の周波数の違い

難聴者の学習
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難聴のお子さんは英語が苦手な子が非常に多いです。
これには日本語と英語の周波数の違いがよく引き合いに出されます。
一般的に難聴者は高い周波数から聞き取りづらくなっていきます。

英語は日本語に比べて、周波数が高い言語です。
なので、難聴だと英語は聞き取りづらくなってしまうわけですね。
ただでさえわからない英語が、聞こえにくいわけです。

聞こえに不安を抱えていない私でも、早いし聞きなれていないしで英語のリスニングはとっても難しいです。
また、単語の学習においても音で覚えられるのと、ただただアルファベットだけを眺めて覚えるのでは覚えるスピードと定着率に雲泥の差が生まれます。

難聴で英語が苦手 原因は単語と意味、音が一致しないから | 耳ログ
言語の習得には耳で聴くということがとても重要になります。その点、難聴者の英語学習は今のところ有効な学習法が確立されていません。難聴だと英単語を覚えるだけでも一苦労なのです。   目で見えるんだからスペルを覚えれば単語は覚えられるだろうそう思

英語が聞き取れるかどうかによって、英語の習熟度が大きく変わってきてしまうのです!
これは難聴者も聞こえに不安がない人も変わりません。

小学校から英語学習が始まっていますが、こういった日本語と英語の周波数の違いによって、なぜ難聴は聞き取りづらいのか理解することが重要です。

難聴者に対して、英語を学習するときに音を使うことはほとんどあきらめられているようなイメージがあります。
論文なんかでは、カタカナ英語と発音記号で頑張るみたいなものをよく見かけます。
ですが、音も非常に重要です。

個人的には音で英語学習の補助をするための環境を整えてあげることも重要だと思います。

英語がわからないと言って相談に来た中学生がいましたが、その子も軽度の難聴でした。
その子に進めたイヤホンでの学習などを紹介しているので、こちらも参考にしてみて下さい。

https://www.hearinglog.com/dislikeenglish/

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英語は日本語よりも周波数が高く、難聴だと聞き取りづらい

日本語と英語では話すときの音の高さ、周波数が違います。
日本語の方が低く、英語の方が高いです。
これは、日本語は母音が多く含まれていて、英語は子音が多いためにこのような傾向が見られます。

母音とは、a,i,u,e,oといった音ですね。
それに対して、子音とはs,k,t,zといった音になります。

日本語の成り立ちとしては【子音+母音】という成り立ちになっています。

“か”だと”k”+”a”
“さ”だと”s”+”a”
といった具合ですね。
そのため、母音が多く音が低くなります。

それに対して英語は【System】など、母音が1つしか入っていない単語があったりします。

健聴者でも複数系の”s”が聴こえなくて英語のテストで×になったことがあるんじゃないでしょうか。
このように、英語では子音が言葉を構成していることが多いため、音が高くなります。
特に英語の中でも音が高いのは”s”や”f”や”h”といった音ですね。

ほとんどの難聴の子達は高い音の聞き取りが落ちているので、この高い周波数の音を聞き取るのが難しいです。
そのため、なんといっているかわからずテストで点がとれなかったりして英語が嫌いになってしまいます。

聞き流しで英語は上達しない

一昔前にスピードラーニング等が流行って聞き流しで英語が上達するー!というような商材か増えましたね

語学の学習において、聞き流しているだけではなかなか上達は難しいです。
スピードラーニングでずっと英語を聞いているだけで話せるようになりました!という人とはまだあったことがありません。
語学の習得において、自ら口に出して話すというのが非常に重要になります。

赤ちゃんが言葉を覚えていく過程で、ある日急にベラベラ話始めることはありませんよね?
“あー”とか”うー”とか言ってお父さんやお母さんの真似をして徐々に話せるようになっていきます。

音を聴いて、それを自ら口に出してだんだん自分が聞いてる音に自分の口から出る音を近づけて話せるようになっていきます。
もちろん英語も同じで、聞いた音を自分で話してみて覚えていくのが一番覚えやすく、発音もよくなります。
私はそれで全く英語が話せない状態から海外に駐在して日常会話には困らない程度の英語力が1年で身に付きました。

難聴の子達はこの、聞き取る音がはっきりしないため、スペルと音が一致しません。
音が聞き取れないために、自分の口で言うのが難しいんですね。
なので、カタカナ英語と発音記号で聞き取れない部分を補っています。
ですが、ただでさえ単語のスペルを覚える必要があって大変なのに、発音記号まで覚えてられなくないですか?
難聴の子たちは覚えることが多すぎるという理由で英語が嫌いになる子も多いようです。

英語は聴けないと話せないし話せないと聞けません。
リスニングはトライアンドエラーで聴いて話してを繰り返すしかなかなか向上しません。
もちろん、それが出来ない健聴者もたくさんいるので、私は難聴だから英語学習が難しいというつもりはまったくありません。
ただ、こういった理由で英語に苦手意識を持っている子がたくさんいます。

一般的な英語の授業は、英語を聴いて学習するのに対して、初めから音での学習をあきらめてしまうようなスタンスには疑問を感じます。
それよりは少しでも補助できるように、聞こえやすい環境を少しでも整えてあげることが健全な気がします。

難聴のための英語学習法

英語のテストという観点だけでいえば、単語やグラマーは覚えればいいので多少点が取れます。
ちなみに私は駐在先で実生活で覚えたので単語のスペルやグラマーはからっきしだめです。

ほとんどの日本人は聞き取れないし、話せないけど読解はできるという状態じゃないでしょうか。

グラマーや単語で英語のテストである程度点が取れていれば基礎がしっかりしているので、少しリスニングがよくなれば英語が得意科目になる難聴の子はいっぱいいると思います。
もちろん、補聴器の調整の限界もあるとは思いますが、しっかり音が入って自分で言えるようになればリスニングも上達します。

ただ、なかなか聴こえない音を聞くのは難しいですね。
以前テレビ番組で難聴学級でcomuoonを使って英語学習を補助しているシーンがありました。
comuoonは高い周波数を聞き取りやすくしてくれるスピーカーです。

comuoonだけではなく、難聴者でも聞き取りやすいスピーカーやロジャー、イヤホンを使うだけでも口頭で学習するだけよりはかなり聞き取りやすくなると思います。

また、リスニングテストの際に、学校のスピーカーやラジカセのような音の悪いスピーカーで音を流すというのも配慮が必要だと思います。

難聴でも安心 聞こえやすくする道具やサービスについて | 耳ログ
今現在、日本で使われている補聴システムを紹介します。 聴力を補うのは補聴器だけではありません。 施設などで使う補聴システムを知って、より聞こえやすい環境づくりをしていただけたら幸いです。 それぞれメリットデメリットがあるので、どういう環境で

まとめ

英語は高い周波数の音を多く含んでいるため、難聴の子達は聞き取りづらいです。
そのため、どんどん英語が嫌いになってしまうことが多くあります。
聴こえないと話をすることが出来ないのでなかなか英語が上達しないということがあります。

高い音をしっかりならすことができるスピーカーやイヤホンを使って、聞いた音を口に出し自分が聴こえている音と正しい音を擦り合わせていくとリスニングが向上するはずです。

うちの家内は難聴で補聴器をしていますが、海外ドラマを英語で聴いて真似しています。
最近は私が聞き取れない単語を聞き取ったりします。

ただ、学校のリスニングテストなんかでは音質の悪い安いCDラジカセなんかを使ってテストしたりします。
あれでは音が悪くしっかり聞き取ることができないことがあります。
できれば学校にも高音質のスピーカーでテストや受験をしてほしいですね。

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