PR

要約筆記とは 筆談をよりわかりやすくするための技術

難聴
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

あなたは要約筆記というものを聞いたことがありますか?
要約筆記とは文字通り話の内容は要約して文字に起こすことで、聴覚障害がある人に情報を保証するための手段になります。

要約筆記は手書きの場合とPCなどを使った場合があります。
この要約筆記をする人のことを要約筆記者やノートテイカーと呼びます。

日本語は話す速さと書き取る速さが全く違って、だいたい書き取るスピードは話すスピードの1/4ぐらいです。
つまり普通に話した内容を書き取ると1/4ぐらいしか書き出せないわけですね。

学校の授業で、先生が話している内容をノートに書こうと思ったら全く時間が足りない!ってことありません?
これはまさに書くスピードと話すスピードのが全然違うから起こります。

筆談は難聴の人に対して有効な情報補償の手段ですが、話す内容をわかりやすくまとめるのはなかなか難しいわけですね。

難聴に対する情報補償は補聴器してるから大丈夫でしょとか、手話があるじゃないとか、筆談で大丈夫でしょと軽く思われていることが多いのが現状です。
どれか一個だけではなくて、いくつか組み合わせることでより確実に難聴者に情報を提供できます。

要約筆記というものを少しでも知って、難聴者に対して伝わりやすい文章を伝えられるようになったらいいなと思います。

スポンサーリンク

要約筆記の概要

筆談は相手に伝えたい内容を文字にすることで聴者と難聴者でコミュニケーションをとる方法です。

ですが筆談って実はお互いめちゃめちゃ面倒なんですよね。
自分が話したいことを文字にするのは時間がかかり、だんだん嫌になってきます。
しかも文字にすると感情が見えないんですよね。

また、文字としての認識はできますが、文章の理解が苦手だという難聴者も多いです。
特にテニオハがうまく使えない場合があります。
日本語を勉強している外国人もこの壁にぶち当たりますよね。
それとおんなじです。

要約筆記はこのめんどくさい筆談をよりわかりやすくしたものです。

文章だとわかりづらいものに対して、要点を絞って読みやすくするんですね。

要約筆記はいわば通訳

要約筆記はただ話の内容をまとめれば良いというものではなく、いわば通訳です。
相手が何を伝えたいかを理解して、わかりやすく伝える必要があります。

そのため要約筆記には正確に、速く、読みやすくする必要があります。

聴覚障害者が健聴者と同じようなスピードで情報が得られるようにする必要があります。

ただ、話の内容を文字にするだけではなく、字の大きさや色、配置など読みやすさにも気を配る必要があります。

要約筆記の種類

要約筆記は必要なシーンによって方法が違います。
要約筆記の方法は主に次の2つです。

  • OHP(Overhead Projector)
  • ノートテイク

それぞれどんな方法なのか紹介します。

OHP(Overhead Projector)

OHPは主に大勢に向けた場合に用いる方法です。
健聴者と難聴者のコミュニケーションは何も一対一だけではなく、複数人の会話や講演のような場合もあります。

OHPは講演会などで講師の話を筆記で同時通訳していく方法になります。

大勢に見せる必要があるので、スクリーンに文字を映すのでOverhead Projectorという名前がついています。

現在はUDトークなどを使うことで格段にやりやすくなりましたね。
音声を文字に変換してくれるアプリは色々あるので、”筆談よりも簡単! スマホの音声文字変換アプリまとめ“を参考にしてみてください。

ノートテイク

個人的な会話や学校の授業の通訳など主に1人に向けた通訳が必要な時に使われる方法です。

ノートテイカーが難聴者の隣に座り、ノートやメモ用紙に会話をの内容を書いていきます。

要約筆記の例

話すスピードに対して、書くスピードはだいたい1/4なので余計なことは書いている余裕はありません。

話している内容を要約するには1分間に大体100文字くらい書かなきゃいけないんです。

なので修飾語のような言葉はバシバシ省いていきます。

例えば、[ただいまより、披露宴を始めたく存じます。]という司会の言葉があった場合

披露宴を始めます

といったような具合にシンプルにしていきます。

これは話している内容を要約する場合ですが、筆談で相手に何か伝えたい場合にも使えます。

普通に筆談で相手に何か伝えたい場合には要件をシンプルにわかりやすく書くことを心がけましょう!

要約筆記の資格

要約筆記者になるためには要約筆記者養成講習会というものがあり、手書き要約筆記者とパソコン要約筆記者の2つのコースがあります。

この講習会に参加して、はじめて全国統一要約筆記者認定試験を受けることができます。
これに合格することで晴れて認定要約筆記者になることができます。

兎にも角にも、まずは要約筆記者養成講習会に参加する必要があります。
各都道府県でそれぞれ開催しているので、あなたのお住まいの地域で要約筆記者養成講習会を調べてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました
//pinterestの保存ボタン