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大きい声を出す必要なし 簡単に耳が遠い人も聞きやすくなる話し方

難聴
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あなたはおじいちゃんおばあちゃんと話をするときに聞き返されたことはありませんか?

私もよく聞き返されたもんです。

聞き返された後はつい大きい声を出してしまいます。

ですが大きい声を出してもあまり効果がありません。

むしろ逆効果ということもあります。

あなたは大きい声で話しかけられたらどう思いますか?

当然驚くし、威圧感を感じませんか?

高齢者や難聴者も同じです。

ではどのように話しかけるのがいいのでしょうか。

それはズバリ!

「NHKのアナウンサーのように話す」

これを意識するだけで私は高齢者の方に
「あなたの話は聞きやすいね」
と言ってもらえるようになりました!

NHKのアナウンサーのように話すとはどういうことか見ていきましょう。

そもそもあなたは難聴について、しっかりと理解していますか?
難聴とはどういうものなのかあなたもすぐに理解できる 難聴とは音が聞こえづらくなる症状という記事で解説しているので参考にしてください。

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高齢者や難聴者にはNHKのアナウンサーのように話す

「NHKのアナウンサーのように話す」

具体的にはどういうことかと思いますよね。

あなたはNHKは見ますか?

高齢者ってNHKをみてるイメージがありませんか?

あなたのそのイメージ、大正解です。

私も高齢者のお宅に伺うことがありますが、テレビはNHKばかりという話をよく聞きます。

そういう高齢者はだいたい同じようなことをいいます。

「民放は何をいっているかわからない」
「NHKのアナウンサーの言っていることはよく聞き取れる」

これは高齢者や難聴者と話す上で大きなヒントだと思いませんか?

ではNHKのアナウンサーさんの話し方とはどのようなものなのかというと

「ゆっくりはっきり話す」

です。

普通ですよね。

ただ、これが難しいのです。

大きい声を出すのではなく、はっきりと発音してあげる必要があります。

ゆっくりであればさらにいいでしょう。

NHKではニュースを読むスピードが決められています。

1分間に300文字


昔はさらに遅かったという話を聞きます。

ちなみに民放だと、早い人で倍ぐらいの文字数を話す方もいます。

NHKではこの話すスピードは共通認識となっており、ニュース以外でも意識されていると思います。

もちろん全てそれを守っているわけではないと思います。

民放のバラエティー番組などでは話すスピードまで考えられていることはまずないでしょう。

高齢者や難聴者は民放のバラエティー番組で何を話しているのかわかりづらいんですね。

民放のバラエティー番組の状況を整理するとこうなります。

 

  1. 会話が早い
  2. 1度に複数の人は話をする
  3. BGMや効果音が頻繁に使われる

NHKのバラエティー番組でも複数の人が一斉に話始めることもあります。

もちろん効果音も使われています。

ただし、民放に比べるとあまり多くないと思います。

例えばあなたがおじいちゃんおばあちゃんと一緒に住んでいるとします。
家族団らんの時に会話がありますよね。

そのときに

  1. テレビがついていて
  2. 家族が思い思いの話をそれぞれしていて
  3. なおかつ会話のスピードが早い


おじいちゃんおばあちゃんには話の内容がわからなくてつまらない
ということになります。

少し静かなところでゆっくりハッキリ話す


これだけであなたの話は劇的に聞こえやすくなります。

 

大きい声では相手は萎縮してしまう

大きい声を出したら高齢者は返事をしてくれるじゃないか!

 

と言う意見もあるでしょう。

大きい声を出したら当然dBは大きくなるので、小さい声で話すよりも聞き取りやすくなるのは確かです。

しかし、大きい声は相手を萎縮させてしまいます。

実は、聞こえづらいほとんどの高齢者は音は聞こえています。


難聴にも種類があり、高齢者は感音性難聴と呼ばれる難聴の人が多いです。

この感音性難聴の特徴は音が歪んでしまうことです。

音が歪んでしまうといってもあなたは普段音が聞こえているならイメージがわかないと思います。

柳沢慎吾さんのネタで警察官の無線をタバコのセロハンを使ってモノマネするやつ知りませんか?

こんな感じで音がハッキリしないんですよね。

あなたも「ひつじ」なのか「しつじ」なのかわかわかりづらくないですか?

全体的に話の内容がこの「ひ」なのか「し」なのかハッキリしない状態だと思ってください。

音が聞こえているのに大きい声を出されるとあなたならどう思いますか?

普通にうるさいですよね。

高齢者や難聴者の多くは聞こえてないのではなく会話の内容が聞き取れていないだけです。

要はあなたの声は聞こえてるけど何を言ってるか理解できていないだけということですね。

それを良かれと思って大きい声を出してしまうと怒られていると思うわけです。

返事をしてくれる人は会話の内容はわからないまま、ハイハイとその場しのぎの返事をしているだけかもしれませんよ。

 
 

ある音量を超えるとうるさく聞こえる補充現象

感音性難聴は音は聞こえるけど言葉としてうまく認識することができません。
さらに加齢に伴う難聴では補充現象と呼ばれる症状がよく見られます。

補充現象とは聴覚過敏の一種で、実は音が小さく聞こえるのではなく大きく聞こえてしまうという症状になります。
しかも普通の聴覚過敏とは違い、ある音量までは耳が遠い状態で、ある音量を境にめちゃめちゃ音がでかくなって聞こえるという症状です。

この補充現象のせいで、大きい声で話しかけられると相当うるさく聞こえてものすごくストレスになってしまいます。
しかも音が大きくなるだけで、言葉が聞き取りやすくなるわけではなくなんて言っているかはわからないままです。

もうわけわからない言葉でただただ大声で怒鳴られているだけってことですね。
これはもう外人からいきなり英語で猛烈に大声で怒鳴られているようなイメージです。

これじゃぁ伝わるものも伝わらないですよね。

補充現象について高齢者が大きい声を嫌う理由 聴覚補充現象についてという記事で解説しているので参考にしてください。

 
 
 
 

まとめ

高齢者や難聴者は大きい声を出せば聞こえるというものではありません。

 
もちろん、小さい声でゴニョゴニョ話しても聞こえません。

 

あなたの無理のないくらいの音量でゆっくり、はっきり話してあげるとあなたの話は劇的に聞き取りやすくなります。

 
大きい声を出せば聞こえるということではないことをあなただけでも理解してあげてください。

 

音として聞こえるのと、言葉として理解できるのは違うということを意識してみてください。

 
また、笑顔で会話を楽しむということが大切です。

 

大きい声を出すと、顔が強ばってしまいます。
怖い顔をして大きい声を出すときは大体怒っているときですよね?

あなたが怒っていなくとも、相手からすると内容がよくわからないので怒っているように見えてしまいます。

特に怒られるようなことをしていないのに、相手に怒られたら嫌ですよね?

なので高齢者はあまり話をしたくなくなってしまいます。

笑顔でゆっくり、はっきり話す。

これを意識して話をしてもらえばいいと思います。

私の妻は難聴ですが、もしあなたが好きなった人が難聴だった場合どういうところに注意したらいいかをデートで失敗しないために 難聴のパートナーと初デートする時の心構えという記事にまとめています。
ぜひ参考にして下さいね!

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