耳が悪くなったら必ず補聴器が必要かというとそんなこともありません。
補聴器も安い買い物ではありません。
つける意思がない人にとって、補聴器を調整し終わって慣れるまでの約3か月というのはなかなかにきついです。
調整がうまくいかずに頭が痛くなってしまったりするので、途中で補聴器を使うのをあきらめてしまう人も多いです。
そのため、補聴器は耳が遠くなって不便だと自覚している人以外はほとんど使えません。
しかし、難聴を放置すると認知症のリスクが高まるなど、いいことはほとんどありません。
- 現役で仕事をしている
- テレビを見るときの音がうるさい
- 友人たちとの会話に全然入っていけない
このようなことで困っている場合、補聴器の装用を検討することをオススメします。
逆に使う意思がなく、それほど困っていないよ!という人は補聴器の装用はしなくてもいいでしょう。
そもそも補聴器ってよくわかってないなぁというあなた!補聴器とは あなたにぴったりの聴こえを提供してくれる医療機器という記事で解説しているので参考にしてください。
聴こえにくい事を自覚していない人には必要ない。まずは自覚すること!
補聴器は現在日本では難聴者の10%程度しかつけていないといわれています。
日本人は日本語で話をしますが、日本語は使っている周波数が英語などの他の言語に比べて低いのが特徴です。
そのため、難聴に気づきにくいのですが、補聴器を使う上でこの難聴に気づいているかどうかが非常に重要になってきます。
普通の人の感覚だと聞こえづらくなったらすぐわかるだろうと思うと思いますが、突発性難聴でもない限りすぐに自覚することは難しいです。
緩やかに聴力が落ち、日常生活でも困らないので自覚しづらいんですね。
この、難聴を自覚する。
不自由さを感じているかという点が補聴器を使うか使わないかで非常に重要となってきます。
例えば家族からテレビのボリュームが大きいと言われたり、電話が聞き取りにくかったり、会議でみんなが一斉に話始めたときや、離れたところにいる人の声が聞き取りづらかったりすると難聴の疑いがあります。
これは耳鼻科に行って先生と話しをすると補聴器を進められる中度ぐらいのレベルになると思います。
しかし、補聴器はずっと耳につけてしかも音質はあまりよくない。
不自由さを感じていないと補聴器はただただ不快なだけなわけです。
このように不快だと感じてしまう方はせっかく補聴器を購入してもすぐにつけなくなってしまいます。
ご家族の方で”買ったけどつけてくれないんです!”とおっしゃる方が結構多くいらっしゃいます。
補聴器の装用率は全体の10%程度しかありません。
普段、周りとあまりコミュニケーションをとっていなかったり、ご家族様ははっきりゆっくり話して会話の内容を理解するのに困っていないなど今の状態に不自由していないという方は無理に補聴器を買う必要はないと思います。
※高齢者のコミュニケーションは非常に大切です。認知症のリスクが高まるので個人的にはコミュニケーションをなるべくとる生活を心がけて欲しいと思います。
必要な人はこんな人
まだ、現役で仕事をしている場合は仕事にも支障をきたす恐れがあるのでなるべく補聴器の装用はされたほうがよろしいと思います。
今は耳穴式であれば目立たないので恥ずかしいというこも少ないと思います。
耳掛け式ですと割と目立ってしまいますが。
個人的にはそもそもメガネと同じようなものなので恥ずかしがる必要はないと思っています。
なかなか難しいですけどね。
また、ご家族の方で話しかけても全然会話の内容が理解できていないようだとか、テレビの音量がうるさいという場合は困っていることを正直に伝えて、補聴器の装用を促してあげたほうがいいかと思います。
お子さんも言語の習得や今後の学習のことを考えると、そんなに重くない難聴でも補聴器を使ってあげたほうがいいと思います。
必要な人はどこで買えばいいの?
補聴器はメガネ店などでも扱っています。
しかし、メガネ屋さんは耳の専門家ではありません。
メガネ屋さんならまだしもテレビの通販で買うなんてことは絶対にやめた方がいいです。
通販で補聴器を買うべきでない理由は買ってみたけど使えないがなくなる 通販やテレビ番組で補聴器を買ってはいけない理由という記事で詳しく説明しています。
また、補聴器はメーカーよりノルマが与えられており、割と躍起になって売ってきます。
補聴器はまず耳鼻科、特に補聴器外来がある病院が近くにあればそちらを受診することをお勧めします。
補聴器は医療器具です。
しっかり聴力の検査や、難聴の原因なども見てもらい自分の状態を確認してから購入するべきです。
しっかりと調整をして、自分にあった状態の補聴器をつかっていれば問題はありませんが、イヤホンやヘッドフォンで突発性難聴が起こるのに、調整できていない補聴器で悪化しないとは言い切れません。
補聴器は自分の聞こえの特性に合わせて何度も何度も調整をしてその人に合わせます。
オージオグラムをみてぱっと調整したぐらいではその人にあった調整はできません。
病院ではしっかりと補聴器の調整ができる補聴器屋さんや言語聴覚士のようにあなたの聞こえに合わせた補聴器を調整できるよう紹介をしてくれます。
また、補聴器は無料で使い勝手などを確認するために貸し出しをしてくれます。
一度、補聴器を試してみるのもいいと思います。
聞こえづらいと感じている場合は補聴器や集音器を使おう
自分が聞こえに不自由しており、補聴器を考えている方は是非一度自分の耳の状態を確認して、何度も調整してもらえるしっかりとした補聴器屋さんにお願いしましょう。
必ず必要というわけではありませんが、日常生活に不便を感じる場合は、是非使うことを検討してみてください。
ただ、金額が高いので買うのが難しいという場合、会議などをボイスレコーダーで録音をしていいイヤホンで聞いてもらうとかなり会議の内容なども聞き取ることができます。
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