産まれた子供に難聴がないか調べるために新生児スクリーニング検査というものを行います。
これにより、先天性難聴の疑いがあるかを調べます。
うちは家内が中途難聴で、子供が先天性難聴になるか心配していたので遺伝するのかを検査しました。
残念ながら遺伝子検査をしても子供に遺伝するかどうかはほとんどわからないというのが正直なところです。
幸いうちの子は遺伝しませんでした。
難聴は見た目ではわからないので、このような検査が非常に重要になってきます。
情報収集もできますし、わかるなら早いにこしたことはありません。
東京都は、この新生児スクリーニング検査の体制を強化するための予算案を出しました。
他の自治体もどんどん追従して欲しいと思います。
予算案の概要
今回は平成31年度予算案の中に新生児スクリーニング検査の関連予算1億円が盛り込まれています。
この1億円から検査機の購入補助、専門職員の配置、再検査や家族の支援を捻出するものです。
都では新生児の約8割しか実施することができておらず、すべての新生児に実施することを目指します。
新生児スクリーニングとは
新生児スクリーニングはどのようにして赤ちゃんが聴こえているかを判断するのでしょうか。
我々が通常おこなう聴力検査は、左右の耳で片方ずつ音を聞いて、音が聴こえたらボタンを押すという検査ですよね?
赤ちゃんはまだまだ反応できないのでこのような検査はできません。
ちなみに通常の検査について、別の記事に簡単にまとめているのでご覧ください。
新生児スクリーニングでは生後3日ほどの新生児に音を聴かせて、脳波を見ます。
その変化によって聴こえているかどうかを判断するのです。
この検査機器がなかったりすると判断ができません。
そのため、医療機関の機器購入の補助などをここから捻出します。
新生児スクリーニングについては、新生児の耳が聞こえているかを判断する 聴覚スクリーニングという記事で詳しく紹介しています。
ぜひ参考にして下さい。
まとめ
自分の子供が難聴かどうか、この新生児スクリーニングに引っ掛からないと発見が遅れてしまいます。
そうなると言葉の発育なども遅れてしまうので、非常に大切です。
早く知ることができるだけで、近くの言葉の教室だったり難聴学級がある小学校を探したり、補聴器や人工内耳について調べることもできます。
なにより心構えがかわりますよね。
先天性の難聴のご両親とお会いする機会も多いですが、やはりみなさんたくましい!
ちなみに初回検査にかかる費用のうち、3000円を負担してくれるように来年からなるみたいです。
これはありがたい!
もし新生児スクリーニングに引っ掛かって難聴の疑いがあっても、ちゃんとした知識や対応によって言葉の習得なども健聴の子とかわらなかったりします。
あなたも高齢者になったらきっと難聴になります。
それがちょっと早まっただけ、ぐらいの気持ちでお子さんと向き合ってあげてくださいね。
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