吃音とは、言葉がうまく出てこない症状です。
いわゆる”どもる”というやつですね。
吃音は会話をうまくすることができず、コミュニケーションに問題が生じます。
本人は当然どもりたくてどもっているわけではなく、しかも普段は普通にしゃべれるのに、あるタイミングでうまく話せなくなってしまうということもあったりと、本人もどういう時にそうなるのかうまく説明できないことも多いです。
もし吃音で困っている場合、言語機能に著しい障害があると認められた場合、認定を受けることも可能です。
それでは詳しく見ていきましょう。
吃音が障害として認められる場合
吃音症は誰でも障がい者認定がされるわけではなく、吃音の重症度によるようです。
医療機関を受診し、言語機能に著しい障害があると認められた場合認定されることがあります。
医療機関では耳鼻咽喉科もしくは精神科や心療内科で相談することができます。
ただ、吃音の症状は症状が変化するため複数回来院し、症状を確認するケースが多いようです。
日本では認定を受けるケースは多くない
吃音ですが、コミュニケーションが円滑にできないので障害として認められるケースもあります。
ですが日本ではあまり認定を受けるケースは多くありません。
また、本人が障がい者といわれるのを嫌う場合もあります。
主に重度の吃音症で、障碍者雇用などを検討している場合に吃音での障碍者手帳取得を検討するケースが多いようです。
健常者として普通に喋れないことに不安を覚えるなら、障害者として会話の時にスムーズにいかないものだと始めから思ってもらうことで気が楽になる場合もあります。
吃音の重症度は吃音検査法がある
では吃音の重症度はどのように評価するのでしょうか。
現在は自由会話や音読、絵の説明などを通じて吃音の症状を分析、評価するようです。
昔はジャックと豆の木を読んでもらい、どもる度合いを見ていたようですが、この方法は現在も使われています。
吃音で障碍者手帳をもらう場合の等級
吃音症で障碍者手帳をもらう場合、言語障害か精神障害で申請を行います。
言語障害の場合は言語障害4級となり、これは家族には話が通じるが、それ以外の人にはほとんど伝わらないというレベルです。
言語障害の場合は耳鼻咽喉科で診断を行います。
精神障害の場合は精神障害3級となり、これは日常生活もしくは社会生活が制限を受けるレベルです。
精神障害の場合は精神科や心療内科となります。
もし吃音があり、就職に苦労している・精神的に参っているという場合は手帳の取得を視野に入れてもいいかもしれませんね。
参考文献
吃音症患者に対して身体障害者手帳を記載した 2 例
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi/64/2/64_72/_pdf/-char/ja
吃音のある幼児が精神障害者保健福祉手帳を取得した1例
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shonijibi/41/3/41_319/_pdf/-char/ja
精神障害者保健福祉手帳を取得し就職できた吃音患者の 1 例
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi/67/4/67_280/_pdf/-char/ja
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