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あなたも実は難聴かも!? 難聴だと気づけない理由とは

難聴
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最近よく、行政の障害福祉の担当者の方々とお話しさせていただく機会があります。

そういう方々とお話をして常々思うのですが、本当に聴覚障害は認識されていないんだなということ。

日本は難聴で障害者手帳をもらえるのは70dBの高度難聴から。
69dB以下の中度難聴の人には手帳は出ません。
この軽度から中度の方々には特に配慮する意識が全然みられません。

どうすればこういう人たちの意識を変えられるでしょうか。
これはもう自分ごとのように考えてもらうしかないわけですね。

こういう人たちも実は難聴の可能性があります。
難聴とは通常よりも聞こえにくい状態のことをいい、耳が聞こえない人ではありません。

そして残念ながら日本人は自分が難聴だと気づきにくいのです。
なぜ日本人は自分が難聴だと気づきにくいのか、その理由を見ていきましょう。

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難聴=聞こえないではない

まず大前提として、難聴という症状について簡単に説明したいと思います。

難聴=耳が聞こえないというイメージをあなたも持っているんじゃないでしょうか。
残念ながらこのイメージは間違っています。

健康な状態よりも少しでも聞き取りづらかったらあなたも難聴です。
難聴には程度があり、軽度、中度、高度、重度、ろうとなっています。

視力と同じですよね。
2.0の人はばっちり見えるけど、1.0の人は困らないくらいに見える。
0.5になってくると見づらくなって、0.1ぐらいになると裸眼で生活するのは大変。
というのと同じです。

聴力も軽度の人は、日常生活にはほとんど影響がなく、中度になってくると聞き返しや聞き間違いが結構多い。
高度や重度になってくると、補聴器や人工内耳を使わないと会話が難しい
という状態になります。

この少しでも聞き取りにくい状態を私たち日本人はあまり意識していません。

日本語の特性のせいで気づきにくい

少しでも聞き取りにくい状態を意識できない理由として日本語が関係しています。

難聴は通常、高い音から聞き取りにくくなります。
よく、大人になるとモスキート音がわからなくなるという話をききますよね。
モスキート音は16000から18000Hzの高い音で、子供のことは聞くことができますが大人になるとこの高さの周波数の音がわからなくなってしまうわけです。

それと日本語にどんな関係があるのよ?
と思いますよね。実は日本語は周波数が低い音が多いという特徴があります。

それに比べると英語は高い音を多く含んだ言語なのです。
そのため、日常生活を送っていても英語圏の人の方が難聴に気づきやすく、日本人は難聴に気づきにくいという特徴があります。

日本語と英語の周波数の違いについて興味がある人は、難聴児は英語学習に不利? 日本語と英語の周波数の違いを参考にしてください。

聴力検査のせいで気づきにくい

毎年行っている健康診断での聴力検査も難聴に気づけない理由の一つです。

あなたも聴力検査をしたことがあると思います。
片耳ずつヘッドフォンをつけて、ピーという音がなったらボタンを押すっていうあれですね。

主に2種類の音を聞いていると思いますが、1000Hzと4000Hzの音の高さが基本です。
4000Hzの音が聴こえにくいとかなり難聴が進行していると思っていいです。

この2種類の音が聴こえれば、日本語で会話する分には困らないということなんでしょうね。

通常、耳鼻科で行うような聴力検査では、2種類だけじゃなくてもっとたくさんの高さの音を検査します。
時間がかかってしまうので、多くの人が受ける健康診断ではそこまで細かく見ていられないというのもわかります。

ですが、これでは難聴の早期発見は難しいです。
自分の聴力が気になる方はもっとしっかりと検査を行う方がいいですね。

聴力検査について健康診断の聴力検査は超簡易型 聴力検査の種類と方法という記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

日本人の性格のせいで気づきにくい

日本人の性格として、話をしていて何となく聞き取れなくても、適当に相槌をうって乗り切ったり
なんとなくそれっぽいことを言ってごまかしたりして、会話が成立することがあります。

特に高齢者は、よくわかっていないけどとりあえず返事をするみたいなことがよくあります。

これのおかげで、周りの人は聞こえてないと気づけないわけです。
それで言ったことをやってくれていなかったり、あとから全然話が通じていなかったりすると
“ボケた”とか”仕事できない”みたいなことになるわけです。

しっかり話が聞き取れないのに放置している本人も問題なのですが
周りがちょっと変だぞと気づいてあげるのも、早期発見に重要になります。

まとめ

日本人が難聴に気づきにくい理由はわかりましたか?
特に周波数の違いは大きくて、欧米では補聴器を使っている難聴者の割合は30%近いですが、日本ではわずかに7%です。

なるべく早く難聴に気づいて、早いうちに対策をすることでQOLを高めることができますよ!

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