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スペックを見るだけでヘッドフォンの良し悪しがわかる ヘッドフォンの用語を解説

ヘッドフォン
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スペック表やカタログを見ただけじゃ、そのヘッドフォンがいいのか悪いのかよくわからん!
というそこのあなた!
よ~くわかりますよ。私も初めはそうでした。

実際私もヘッドフォンは聴いてみるまで分からないと思っています。
ですが、やみくもに気になったヘッドフォンを試聴しまくるのも時間の無駄です。

スペック表や言葉の意味を知っていれば、片っ端から試聴しなくても最低限これはないな。というところの判別ができるようになるんですよ!
さらに、一度自分の好みの音がわかれば、用語やスペックがわかっていれば似たような傾向のヘッドフォンを探すことも可能です。

ここで用語を確認すれば、あなたに合ったヘッドフォンをさっくり見つけられるようになりますよ!

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ドライバーとは

ドライバーとは音を鳴らすためのスピーカー部分で、いわばヘッドフォンの心臓部。
種類やサイズによって特徴が変わるので、あなたの好みの音に合わせて選んであげると失敗しにくくなります。

これを読めば、あなたに合ったドライバーからヘッドフォンを絞り込めるようになりますよ。

ドライバーの種類

POINT
  • 低音再生が得意なダイナミック型
  • 小型で軽量なBA型
  • 音がきれいでクリアな静電型

ドライバーは3種類あって、それぞれ特徴が違います。

ダイナミック型

一番多く使われているのがダイナミック型です。
これは低音をきれいに鳴らしてくれるのが特徴です。低音が好きだー!というそこのあなた!
ドライバーはダイナミック型のヘッドフォンが向いているかもしれませんね。

BA型

BA型というのはバランスド・アーマチュア型の略称です。
補聴器なんかにも使われている方式で、小型で軽量なのが特徴です。
ドライバーが小さいので、1つだけではなく低音~中音域担当のドライバーと中音~高音域担当のドライバーといった複数個のドライバーを組み込むことができます。
そのため耳が小さく、イヤホン自体が重いとすぐ外れて困るという人や、音楽は全体のバランスが大事だ!という人に向いています。

静電型

静電型は高級ヘッドフォンに使われていることが多いです。
10万円とかのヘッドフォン買ってみたいな~
静電型は音がとてもクリアできれいという特徴があります。そのかわりに音を鳴らすために専用のアンプが必要になってしまうというデメリットがあります。
とにかく高音質で音楽を聴きたい!という人は静電型がおすすめです。

ドライバーの特徴

POINT
  • 大きいほど低音に有利
  • 小さいほど高音に有利
  • イヤホン、ヘッドフォンのサイズであれば大きいほうがメリットが大きいので、大きいものを選ぶといい

ドライバーはサイズが大きいほど低い音を再生しやすく、小さいほど高い音がきれいになります。
というか、サイズが大きくなると高い音が再生しづらくなってしまいます。

これは自然現象なので致し方ない部分があって、サイズが大きいと打消しが発生してしまうからです。
音は波なので、反対の波同士がぶつかると打消しあって消えてしまいます。
ドライバーのサイズが大きいと、この波の打消しが起こり高い音が再生できなくなってしまいます。

ですが、ヘッドフォンに入っているようなドライバーのサイズはスピーカーに入っているドライバーよりもずっと小さいので、そこまで高い音がたくさん打ち消されてしまうわけではありません。
作りこみもしっかりされているものが多く、デメリットよりもメリットのほうが大きいので、ドライバーはとりあえず大き目のやつを選んであげるといいです。

能率とは

POINT

1mWの電力でどれくらいの音圧が出せるかを表す

ヘッドフォンで出せる最大音量に影響を及ぼすのが能率


能率はそのヘッドフォンで出せる最大音圧に影響を及ぼします。
最大入力電力と能率の両方を見てあげて110dBを超えるようなら、買う候補に入れていいと思います。
ちなみにdBは”デシベル”と読み音の大きさを表しています。

能率はdB/mWが単位で1mWの電力を加えた時にどのくらいの音圧が出せるかを表しています。
例えば能率が100dB/mWだった場合、1mWの電力をヘッドフォンに流したら100dBの音が出てくるということですね。

最大入力電力とは

POINT

どのくらいの電力を加えても平気かを表している

これを超える電力を入れると最悪ドライバーが燃えてしまう

最大入力電力とは読んで字のごとく、どのくらいの電力を加えても大丈夫かという値です。
電力をかけすぎる(音量を大きくしすぎる)と音が歪んで綺麗に聞こえないですよね。それはこれが影響しています。
ちなみに大きくしすぎるとドライバーが燃えてしまいます。

最大入力電力と能率を合わせて最大音圧がわかるようになります。
電力を倍にしていくと、音圧は3dBあがります。
1mWのときに100dBだったものは2mWの電力をかけると103dBになるということですね。

最大の音圧を調べたい場合は次のように計算します。

能率が100dB/mWで最大入力電力が40mWの場合
最大音圧は100 + 10log40 = 116dB

これが110dBを超えるなら普段聴くような音量であれば問題なく、きれいに音が聞けてドライバーも焼けることはありません。

ただ、あまり大きい音で音楽を聴くことはおすすめしません。
聴力は一度落ちたら戻らないので、耳は大事にしてくださいね!

難聴についてはこちら>>>

再生周波数について

POINT

人が聞こえる範囲は20~20000Hz

この範囲を超える周波数は基本的に必要ない

全体のバランスが大切

再生周波数はそのイヤホンが再生できる音の高さを表しています。
周波数は数値が小さいほど低い音、高いほど高い音になります。

我々人間は20~20000Hzまでの高さの音を聞くことができるといわれています。
ちなみに歳をとるごとに高い音が聞き取りづらくなり、20歳ごろには16000Hzぐらいが聞こえるぐらいまで耳が悪くなります。
というかそれ以上の音は聞こえても生活に支障がないので、聞こえなくなります。
よく大人になるとモスキート音が聴こえなくなるというのはこれのせいですね。

そのため、イヤホンでは基本的にはこの20~20000Hzをカバーしていればよくて、これに対応しているものが多いですね。
最近話題のハイレゾ対応イヤホンとかではスペック上40000Hzまで聞こえるようになっていたりしますが、そもそも私たちの耳はそんな音感知できません。
はっきり言って無駄ですね。

ヘッドフォンではなくて、スピーカーだと聞こえない音でも体で感じることができて、なんとなくいい音っぽいということがわかるという研究結果があります。
そのため、スピーカーなどでは20000Hzより上の音が再生できるようになっているものも意味があるケースもあります。


再生周波数は広ければいいと言うわけではなく、高い音と低い音の全体のバランスが大事です。
これを周波数特性といいますが、残念ながらスペック表などには載ってきません。

インピーダンスについて

POINT

再生する機器構成によって最適なインピーダンスが違う

選び間違えると、小さな音量でも爆音になったり、音量を上げても音が小さすぎたりする

インピーダンスとは抵抗のことをいいます。
単位はオーム[Ω]です。
値が小さいほど、少ない電力で大きい音が鳴らせるようになっています。

インピーダンスについては音楽を再生する機器構成によって選ぶべき値がかわってきます。

スマートフォンや音楽プレーヤーで聞くなら8Ωや16Ωがベストです。
ヘッドフォンアンプを使うならもっと大きいインピーダンスのヘッドフォンも駆動できるようになります。

もし、100Ωのインピーダンスのヘッドフォンを買ったとします。
それをスマートフォンに直接つないで音楽を再生すると、音量をかなり大きくしてもヘッドフォンから流れてくる音はかなり小さくなってしまいます。
残念ながらスマートフォンや音楽プレーヤーでは高いインピーダンスのヘッドフォンを駆動するには力不足なんですね。

もし高いインピーダンスのヘッドフォンを使いたければ別途ポータブルヘッドフォンアンプなどを用意してあげる必要があります。

インピーダンスは直接音質に影響することはほとんどありません。
インピーダンスが高いほど、ノイズが乗りやすいといわれています。

じゃぁ高いインピーダンスのヘッドフォンのなにがいいの?というと波形の再現性が高くなります。
そのためプロが使うモニター用のヘッドフォンなんかに高いインピーダンスの物が多いです。


インピーダンスが小さいイヤホンを使うなら、ヘッドフォンアンプは必要ありません。
ヘッドフォンアンプを使ってあげれば音がよくなるわけではなく、ヘッドフォンアンプがあれば高インピーダンスのヘッドフォンが駆動できると思ってください。

自分の機器構成に応じたインピーダンスのヘッドフォンを選んであげましょう。

ヘッドフォンアンプの機能と必要性についても解説しています。
ヘッドフォンアンプは必要なのか悩んでいる方は参考にしてください。
ヘッドフォンアンプの機能と必要な人について>>

Bluetoothのコーデック

Bluetoothを使ったワイヤレスイヤホンの場合、コーデックの記載があると思います。
このコーデックとは無線で音楽を送るときの音の圧縮方法の違いとなっています。

このコーデックの種類によって、音質と遅延時間が変わってきます。

音楽を聴くだけなら遅延はそれほど気にならないかもしれませんが、ゲームをしたり動画を見るときには遅延が気になる人もいるでしょう。
その場合には遅延が少ないコーデックに対応しているかどうかがとても重要になってきます。

主なコーデックは7種類あって、メーカー独自の仕様なんかもあります。

特にハイレゾ音源を聴く場合には、ハイレゾを伝送できるコーデックを選ばないと、せっかく元の音がハイレゾスペックでも無線で飛ばすとハイレゾじゃなくなってしまいます。
ハイレゾが聞けるコーデックはLDACという種類のコーデックになり、これはSONYが作ったものです。
他にもaptX Adaptiveも今では24bit/96kHzのスペックまで伝送できるようになっているとか。

もしハイレゾ音源をワイヤレスイヤホンで聞きたければ、このコーデックにもこだわる必要があるのでぜひチェックしてみてください!

コーデックについてはBluetoothのコーデックとはで紹介しているので、チェックしてみて下さい!

まとめ

これらの用語がわかれば、スペックをみるだけでそのヘッドフォンのざっくりとした傾向がわかります。
そして、そのヘッドフォンが自分の再生環境にあっているのかどうかがわかります。

あとは実際に音を聞いてみて、自分の好みの音かどうかで判断してあげればいいですよね。
最低限のスペックが見れれば、そもそも検討する意味がないものを事前に弾くことができるので、ヘッドフォン選びが簡単になります。
また、いざ買ってみたけど全然ダメ!ということも減らせます。

実際私もヘッドフォンアンプを持っていないときに、高インピーダンスのヘッドフォンを買ってしまい全然音が大きくならなくてショックだったことがあります。

あなたもお気に入りのヘッドフォンを見つけて、音楽を楽しみましょう!

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