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難聴者を支援する補助犬 聴導犬とは

難聴
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あなたは”補助犬”という言葉を知っていますか?
盲導犬は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
街中で見かけたことがあるひともいると思います。

この”盲導犬”と”介助犬”、”聴導犬”を合わせた相称を”補助犬”といいます。

最近たまに見かける、盲導犬の入店を拒否するようなニュース。
私は盲導犬なんてすでに世間一般で広く認知されていて、電車もお店も当たり前に乗れたり、入れたりするものだと思っていました。

しかし現状はまだまだ認知されていないことがよくわかります。

盲導犬でそんな状態だったら、さらに認知されていない聴導犬はどうなんだ!
ということで今回は聴導犬についてみなさんに少しでもわかってもらえればうれしいです。

そのほかに聞こえを補助するものについて難聴でも安心 聞こえやすくする道具やサービスについてという記事で紹介しているのであわせてご覧ください。

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補助犬とは

まずは補助犬とはなにか、というのをみなさんに知ってもらうことが何よりも大事です。

補助犬とは盲導犬、介助犬、聴導犬をあわせた総称を指します。
アシスタントドックとも呼ばれたりしますね。
身体障害者をアシストするお仕事をしているワンちゃんたちです。

  • 盲導犬は視覚障害の方のアシスト
  • 介助犬は肢体に障害がある方のアシスト
  • 聴導犬は聴覚障害の方のアシスト

街中でみかけるのは圧倒的に盲導犬が多いのではないでしょうか。

介助犬は家のなかで着替えのお手伝いや物を取ってくるなどのアシストをしているのであまり見かける機会は多くありませんね。
聴導犬はそもそも絶対数が多くありません。

補助犬協会のホームページ>>

盲導犬は2018年3月現在で全国に約940頭、介助犬は2019年3月現在で65頭、聴導犬は2019年3月現在で68頭がお仕事をしてくれています。
圧倒的に盲導犬が多いですね。それに比べて介助犬と聴導犬は数が少ないです。

ただ、盲導犬がそれで足りているのかというとそんなことはありません。
障害はその重さによって級が別れていますが、視覚障害で最も重い1級の方が約10万人います。
一番多い盲導犬がでも普及しているとは言い難い状況ですね。

肢体不自由な方は170万人といわれております。
この中で介助犬が必要な方がどれほどの割合かは判断ができませんが、家族の支援を受けている方がほとんどで、介助犬が頑張っている割合はかなり少ないと考えられます。

聴覚障害の方も30万人ほどいると言われていますが、聴導犬の割合は少数なのがわかります。

聴導犬とは

聴導犬に限って説明をさせていただきたいと思います。

聴導犬は聴覚障害の方のアシストをするワンちゃんのことです。

2019年3月現在の聴導犬の数はわずかに68頭となっており、非常に数が少なく、ほとんど世間一般に浸透していません。
街中で聴導犬を見かけたことがある方はほとんどいないんじゃないでしょうか?
聴導犬は耳の不自由な方に音を届けてくれるパートナーです。

盲導犬ではラブラドールレトリバーのイメージが強いと思いますが、聴導犬はラブラドールレトリバー以外にもいろんな種類のワンちゃんが従事してくれています。

先ほど補助犬協会のホームページを紹介いたしましたが、聴導犬協会もあります。

聴導犬協会のホームページ>>

聴導犬は聴覚障害の方の代わりにものが落ちた音を教えてくれたり、呼び鈴が鳴らされた音や、携帯電話の着信音なんかをパートナーの耳となり教えてくれます。

視覚障害の方に比べて何故か聴覚障害の方は理解されていない部分が多く、音が聞こえづらいだけでそんなに不自由はないようなことがたまに言われます。
中には聴く気がないとおじいちゃんおばあちゃんに言うような人もいます。

こういう方はどうかと思いますが、割りと多いですね。

音が聞こえづらい世界が想像できないということだと思います。
例えばどんな不自由さがあるかというと

  • 呼び鈴が聴こえない
  • 電話の着信が聴こえない
  • ものが落ちても気づかない
  • 冷蔵庫が開けっ放しでもきづかない
  • 電子レンジが終わっても時間でしかわからない
  • 電車のアナウンスが聴こえない
  • 館内放送がわからない
  • 初対面の人との会話がわからない

どれだけ音声情報が私たちの生活を助けてくれているかがわかります。

是非耳栓をして1日過ごしてみてください。
それで軽度から中度難聴ぐらいなので、その聴こえづらさでは障害者手帳すら出ません。

そんな色々な音声情報を教えてくれる聴導犬、最も世間に認知してもらいたいですね。

聴導犬にできること、できないこと

聴導犬はパートナーに音声情報をパートナーの耳の代わりに届けてくれます。

聴導犬が他の盲導犬や介助犬と違うところは、パートナーの指示で行動するのではなく、自ら考えてパートナーに情報を教えてくれる点です。
なぜならパートナーは耳が聴こえづらい方なので、どこかで音がなっても気づかないですよね。
この点が大きく他の補助犬とは異なります。

そんな聴導犬に出来ることと出来ないことを見てみましょう。

聴導犬にできること

  • 音が鳴ったらパートナーに知らせること

聴導犬にできないことは

  • 音の内容まではわからない

何かものが落ちた音などはパートナーに知らせることはできます。

ですが、電車にのっていって急に電車が止まってしまったとします。
聴導犬はアナウンスの内容まではわからないのでパートナーにこれを伝えることができません。

その他火災等があった際の放送などももちろんわかりません。

もし聴導犬をつれている方がいたら、その方は当然聴覚障害の方です。
聴覚障害は見た目にはわかりづらいですが、聴導犬をつれていればまず間違いありません。
そういった方を見かけた際に、もしなにか有事があったらその方はアナウンスがわかりません。

是非筆談や携帯電話に文字を打つなどして今どういう状況なのかを教えてあげてください。

聴導犬は耳が聴こえづらいということを周囲に知らせるアイコンとしてもとっても重要です。
聴導犬の子達は聴導犬だとわかるようにベストをきてたりするので覚えておいてくださいね。

まとめ

少しでも補助犬、聴導犬について理解していただけたら幸いです。
補助犬がいるからといって障害が全て補完される訳ではありません。

聴導犬で言えば、音がすればパートナーに知らせることは出来ますがその内容までは伝えることはできません。
補助犬が出来ることと出来ないことを知ってもらい周りにいる人が更に自然にサポートできる環境が整うといいですね。

特に聴覚障害は見た目にはわかりづらいです。
補聴器をしていても気づかない人は気づかないですよね。
そういう方が聴導犬を連れていれば、この人は聴覚障害なんだとすぐにわかります。
アイコンとしても補助犬が広まっていけばいいですね。

最後に補助犬はペットではありません。盲導犬であればハーネスをつけてる間、聴導犬であれば基本常にお仕事中です。
街中で補助犬を見かけてもむやみに撫でたりしてはいけません。

もし、どうしても触りたければパートナーさんに確認をしてパートナーさんの許可を得てから少しだけ戯れるようにしてください。

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